#34 ページ38
Aside
「あーあ、別にAに説教とかするつもりじゃなくて、慰めるつもりだったのになあ」
村山くんの言葉を噛み締めていると、村山くんは箸を置いて大きく伸びをする。
…別に説教でもいい。
むしろ、その方が私は良かったよ
村山くんのお陰で、大事なことに気付けたから
「てことで、Aは色々強くなれ。
じゃないとこれからもっと大変だからねー。
あ、あと最後に言うわ。
眠れる獅子ちゃんのことは気にしなくていい。
絶対に帰ってきてくれるはずだから」
私の頭をポンとして優しい笑みで微笑んだ村山くん。
「ありがとう、村山くん」
「お礼は遊園地デートでいいからね〜」
「遊園地デートって。笑」
でもいつかデートじゃないけど本当に一緒に遊園地に行けたらいいな、なんて。
「おし、時間も時間だしそろそろ帰ろ」
「うん」
割と長く店にいて、店を出たのは遅めになっていた。
だからなのか、村山くんは私をある程度見送ってくれながら、早めに帰してくれた。
「じゃあまた学校でー」
「おやすみなさい」
そんな感じで村山くんと山王街で別れた。
別れてから、私が商店街を眺めていた時だった。
「なんで…」
「よ、A」
目の前には先程村山くんと話していた彼
カイがいた。
彼は最後に会ったあの日よりも背が少し伸びて、顔立ちもより大人びていた。
何よりも、あれ程酷かった痛々しい傷が完治していたことに安堵した
そしてあの時と変わらないように笑う彼に、熱い何かが一気に込み上げてきて。
「バカイっ…」
我慢していた涙が一気に溢れる。
「おい、会って早々バカはねえだろ。笑」
そんなことを言いながらも、私の方に歩み寄って頭を撫でてくれる。
ああ、やっぱり優しいところは変わってないなあ、なんて。
「…ごめんな、色々迷惑かけて」
「…何で急に、？」
私が尋ねるとカイはゆっくり息をついて
「俺、あれから色々あってここから離れた場所にいたんだよ。
でもある日突然、尊龍さんが亡くなったっていうことを耳にして、急いで戻ってきた」
「…へえ」
「まあでも、大丈夫そうでよかった。安心して戻れる」
「もう戻るの、？」
「…ああ、戻らないと。ごめん」
じゃ、って言い残して彼はまた私の前から去っていった。
カイ、一体どうしたの？
──────────
展開早すぎてごめんなさい！
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はるまき(プロフ) - 聖菜さん» 私も長くなってすみません。 本当に今後の励みにもなります。ありがとうございます。聖奈さまも娘さんもお身体にはお気をつけてください！作者も精進して行けるよう頑張ります。笑 本当に嬉しいお言葉、ありがとうございました！今後もよろしくお願い致します。 (2019年10月13日 22時) (
レス) id: 6261451d3b (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - 聖菜さん» 聖奈さまがこの小説で元気になって頂けて、やりがいを感じると共に、とても私事のように私も嬉しいです。笑 お気にかけて下さりありがとうございます。体調管理に気をつけて頑張って更新していきます！笑 (2019年10月13日 22時) (レス) id: 6261451d3b (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - 聖菜さん» ありがとうございます、そう思って頂いて本当に嬉しいです。笑 本当に良かったです！私の小説でそんなお言葉を頂ける日が来るなんて、思っても見ませんでしたから驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。 (2019年10月13日 22時) (レス) id: 6261451d3b (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - 聖菜さん» こちらこそ初めまして！読んで頂いてありがとうございます。娘さんも読んで下さっているなんて光栄です。笑 そうだったんですね…。 (2019年10月13日 22時) (レス) id: 6261451d3b (このIDを非表示/違反報告)
聖菜(プロフ) - 最後になりますが、お体には気を付け更新頑張って下さい。心から応援しております。こんなながながとした文章申し訳ありません。では失礼致します.聖菜 (2019年10月13日 21時) (レス) id: b2916b18f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまき | 作成日時：2019年7月21日 9時
