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年をとってくると、あれだよあれ、で通じ合うから凄いよね。そんな通じ合ってる夫婦になりたいです ページ7

ザーザーザーザー雨が降る中


私と天パは相合い傘。


神楽は一人傘。


遠くにいるのは新八で、傘をさしてふらふら歩いている。


まるで酔っ払った銀さんみたいに。


「新八…ありゃあ滅茶苦茶追い詰められてるなぁ…」


でも本当に恋なのかな。


可愛い可愛い新八の恋なら応援してもいいけど、


どんな人が見てみたい。


『銀さん狭い』
「お前ほんとに『その先言ったら星になるけどいいの』ごめんって…」


女子にその先の発言するやつはマジで死ぬべき。


「ハッ……まさか…!!」


神楽は顔を青くして、なにか思いついたようだ。


『どしたん?』
「私分かっちゃったアル」
『?』
「新八は…」


そこで息を呑んで、私と銀さんは神楽の次の言葉を待った。


「日頃みんなに童貞童貞って言われ続けてそれが嫌で嫌で思い詰めて…」
「はっ…!そういうことか…!」
「あの顔は…そうアルヨ…絶対に…!」
『……嘘でしょ?』
「いーや、あの顔はあの顔だ」
『どの顔だボケ』
「童貞を、卒業したいって顔だ」
『気持ち悪ぃ顔すんなぶっ飛ばすよ』


新八は童貞でも童貞じゃなくても変わんないで可愛いのに。


『新八どっか行ったじゃん馬鹿天パ』
「最初に引き止めたの神楽だろかーぐーらー!」
『耳元で叫ぶな!』
「ぐべっ」


定春がなんか匂い嗅いでるケド…わかんのかな。


「定春、分かるのか!?」
「ワンッ!ワッワン!」
「ふむふむ…ラブホ街に向かってる…!?」
『嘘でしょ…!?』
「新八…!あいつ………」


私達は急いで走った。


新八が向かってるであろう場所に。


「相当思い詰めてんだな、あいつ」
『あんたたちが日頃童貞童貞言うから…』
「Aも言ってるアル」
『日頃の記憶消してるから』
「忘れてるんじゃなくて消してるのね?」


あ、いた。


私が急ストップを、傘の柄を持ちながらすると銀さんは滑ってコケた。ざまぁ


「いたアルか!?」
『いたアルヨ』
「どこアルか」
「死ねアル」
「なんで俺だけ!」
『黙れ』


うおっ……なんかピンクのお店に入っていく…!!


『神楽構え』
「あいさっ」
『今だ』


パシャッ パシャッ パシャッ


3枚取った。


「これでクロですかぃ…」
「ほんっとお前ドラマに影響されやすいよな、しかもくっそ古いやつ」


画風違うからやめよ。


『グッズ買うに一票』
「慰めグッズ買うに一票」
「女買うに一票」


それぞれかけて、私達は店の少し離れた場所で張り込みをした。

タイミングがいいんだか悪いんだかわかんないけどとりあえず空気読んで帰ってほしい→←いっつも元気なのに雨の日とかに限って元気ない人っているよね



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作者名:ハンバーグと鶏天とナスの素揚げ | 作成日時:2023年4月8日 2時

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