53: 怖かった ページ4
ゾワリ
寒気とも悪寒とも取れない何かが背中を駆け抜けた
…何だか、嫌な予感がする
よく分からないが、確かに感じる直感
この先、��何か��良くないことに遭遇するかもしれない
その良くない��何か��を引き起こすのが捻くれた優しさを持つ��彼��でなければ良いが…
太宰と仲が宜しくないその男を思い浮かべ、��いや、あり得ない��と静かにその姿を頭から消した
未来に不安を覚えるなンて今更だし、私はどっしり構えよう
うん、私は私のやるべき事をするだけだ
乱歩「A〜？コレ取れないンだけど〜」
背後からノシリと重さをかける人物の手元を見る
A「あー、はいはい。コレ？」
乱歩「うん」
A「あー、壊したら良いンじゃない？」
乱歩「えー。片付けが面倒だもの。君がやって」
A「えー。もー」
乱歩が持つソレをやれやれと受け取った
ガッシャン…ッ
昔懐かしいソレをハンマーで軽く叩くと、中からキラキラとした硝子玉が光に反射する
乱歩「おー。これこれ」
僕、好きなンだよね
A「サイダーのオマケみたいなモノじゃない。ソレ目当てで飲んでいたの？」
乱歩「んー。どっちも目当て」
キラキラと光を通す硝子玉を乱歩は照明に当て、子供のように笑った
A「まー、乱歩が良ければ私も何でも良いンだけどさー」
片付けだけは面倒…
そうボヤキながら、ガシャガシャと硝子の欠片を新聞紙に包んでいく
乱歩「ねー」
A「なにー」
乱歩「アイツらの事、Aはどう思う？」
作業の手を止め、乱歩の顔を見ると彼は気まづそうにポリポリと頬をかいていた
A「…怒られた？福沢さんは…違うか。あの人、乱歩に甘いから。うーん、じゃあ��国木田のおじーちゃん��だ」
間違った事をすれば親以上にガチで怒るその人を思い浮かべる
国木田のおじーちゃん
年齢は福沢さんよりもかなり上で、先代からずっと福沢組に仕えている凄い人だ
福沢さんにも堂々と意見し、組の柱とも言える人
国木田と云う苗字だが、武装探偵社の国木田君とは同一人物ではない
だが、凄く国木田君とカブる
あまりにも性格が似ているのだ
乱歩「怖かった…。あれ絶対に国木田の子孫か何かだ」
A「ありゃ」
乱歩の不貞腐れていながらも反省している顔に私は思わず目を丸くした
乱歩が人の意見を真摯に受け止めている様子が凄く珍しかったからである
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ごまだれ - 一気読みしたけどめちゃめちゃ面白かった！この小説ほんと好きです！ (8月20日 15時) (
レス) @page33 id: d280296ddc (このIDを非表示/違反報告)
ゆち - 更新しないんですか？面白いので続きみたいです (2021年9月18日 23時) (レス) id: 965039a2b8 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ - 続きが気になります…！！！ (2020年11月20日 13時) (レス) id: 773f6d4603 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - わあああああ！！！！更新ありがとうございます…！！じっくり読ませていただきますね…！ (2020年4月28日 21時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
ピリオド - あっ、好き……です。更新大変だと思いますがお身体に気をつけて下さいね！ (2020年1月12日 8時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2018年6月8日 5時
