73: 視線 ページ24
A「がはっ、ごほっ、…っ、」
急に干上がった川の中、照りつける太陽の下で肺に入った水を吐く
大きく息を吸って、側で青白い顔で横たわる太宰の手を強く握った
A「太宰…っ、」
胸に耳を当てるも彼の心音が弱く、目を開ける事はなかった
A「乱歩…っ、どうしよう、太宰が、どうしよう…っ、」
震える声で乱歩を呼ぶと、土手から少し難しそうな顔をした乱歩が私の名を呼んだ
乱歩「A、大丈夫。病院へ搬送できる準備は整っている」
彼のその一言と共に遠くからヒーロー達の声が聞こえた
「こっちだ！早く！」
「うわ！？何だ、これは…！？」
「水が干上がっているぞ…っ、」
相澤「…これは、」
マイク「ＨＡ！？何が起こってるんだよ！？美少女！？乱歩ちゃん！？大丈夫か！？」
混乱する彼らを一瞥した乱歩は少し声を荒げ、私の為の嘘を吐いてくれた
乱歩「これは橋上で腰を抜かしている女性の個性が暴発したものだ！害はない！それよりもその男を早く病院へ！」
暴発？！
橋上のあの女性が！？
危険じゃあないか！
いや。でも、あの江戸川乱歩が害がないと言うのだから大丈夫だろう
うん、とヒーロー達は一斉に頷くと太宰の救助に向かった
だが、その中で��こちら��を睨め付ける視線が一つ
その視線に気付いた乱歩がこっちに滑り降り、私達を隠すように体を寄せた
乱歩「…A、見るな。��あれ��に目をつけられたら厄介だ」
A「��あれ��って…」
乱歩「…羨望と妬みを強く抱えてる者」
A「ヒーロー…？」
乱歩「…今のヒーロー界のNO.2だ。だけど、うん。今分かったよ。��あれ��が��NO.1��を超えられない理由が」
A「…え、何？何の話？」
乱歩「…ヒーローってものにも番付があるって事さ。…でも、今の��あれ��にNO.1の壁を乗り越えられる器量はないね。僕の推測じゃあ、10年ちょっとかかるかな」
話を聞く限り、その男は現ヒーロー界のNO.2で、NO.1ヒーローの��オールマイト��という男を越えようとしているらしい
だが、乱歩曰く超える事は現段階の器量じゃあ到底無理、と。
ん？だが、その男が何故、わざわざ私達を見る？
乱歩「��あれ��はヒーローとしては価値があるが、人間としては屑の底辺だ。僕が今、最も嫌いな人種さ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 800人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごまだれ - 一気読みしたけどめちゃめちゃ面白かった！この小説ほんと好きです！ (8月20日 15時) (
レス) @page33 id: d280296ddc (このIDを非表示/違反報告)
ゆち - 更新しないんですか？面白いので続きみたいです (2021年9月18日 23時) (レス) id: 965039a2b8 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ - 続きが気になります…！！！ (2020年11月20日 13時) (レス) id: 773f6d4603 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - わあああああ！！！！更新ありがとうございます…！！じっくり読ませていただきますね…！ (2020年4月28日 21時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
ピリオド - あっ、好き……です。更新大変だと思いますがお身体に気をつけて下さいね！ (2020年1月12日 8時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2018年6月8日 5時
