50: ありゃ、論破 ページ1
あり得ない…！
そう言って、激おこプンプン丸な乱歩は私の手を引き、福沢さんの部屋へ転がり込んだ
いや、これ言葉の綾とかじゃないから
まじて転がり込んだの。物理で
何故かドアに体当たりして、私を巻き込んでゴロンって
福沢「！？」
ほら！福沢さんも急にそんな事したからびっくりしてるじゃんか！
乱歩「勝手に決めないでって言ったじゃない、僕は！」
福沢「…若しや彼らがもう来ているのか？」
お昼辺りの到着であると思っていたが
そう言って立ち上がった福沢さんに乱歩は詰め寄った
乱歩「ヒーロー育成に力をいれる為だか何だかは興味ないから、それは別に良いけど！」
そこは良いんだ
乱歩「僕らの家で一緒に共同生活するのだけは嫌って言ったじゃない！」
だよね！金髪男は私も嫌だよ、乱歩！
福沢「ヒーローは一芸だけでは務まらない。故に常に時間に追われている彼らには最善の策だ。共に生活する事で学べる事もあろう」
乱歩「知ったこっちゃないよ、僕らに！ただ、知らない男がAの近くをウロつける環境を親が真っ先に作ろうとするのはどうなのさ！」
え、これ私の為に反対してンの…？
福沢「…意味を違えるな、乱歩。私は信念のままに行動しているだけだ」
乱歩「っ！でも、」
福沢「真に守られるべきは民だ。その為にやれる事を我らはやるべきではないのか？」
乱歩「…それでも僕は、反対だ」
福沢「…お前がAの為に怒る理由も分かる。だが、これだけは曲げられぬ。ヒーローには1人でも多く、民を救って貰わねばならない」
その為に、我々からも支援出来ることはせねばな
そう優しく諭すように乱歩の頭を福沢さんは優しく撫でた
乱歩が唇を悔しそうにキュッと結ぶ
ありゃ…乱歩が論破されちった
まぁ、仕様がない
福沢さんだもの
私もそう思い乱歩の手を優しめに握る
ほら、ニギニギしてあげるから、落ち込まないで
乱歩「A…」
A「私の為にありがとう、大好き」
ふふっと笑うと頭をぐしゃぐしゃにされた
その様子を見ていた福沢さんの目元も緩む
福沢「すまないが、林。玄関口にいる青年2人を組長室まで案内して欲しい。頼まれてくれるか？」
「分かりやした」
だが、クルリと背を向けた林さんの足がピタリと止まった
「…組長。お嬢や若はまだ納得されてない様子ですが、組長が決めた事ならアッシらは従いやす」
客室も用意しておきやすね
福沢「何時もすまないな、助かる」
福沢さんが笑って頷いた
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ごまだれ - 一気読みしたけどめちゃめちゃ面白かった！この小説ほんと好きです！ (8月20日 15時) (
レス) @page33 id: d280296ddc (このIDを非表示/違反報告)
ゆち - 更新しないんですか？面白いので続きみたいです (2021年9月18日 23時) (レス) id: 965039a2b8 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ - 続きが気になります…！！！ (2020年11月20日 13時) (レス) id: 773f6d4603 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - わあああああ！！！！更新ありがとうございます…！！じっくり読ませていただきますね…！ (2020年4月28日 21時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
ピリオド - あっ、好き……です。更新大変だと思いますがお身体に気をつけて下さいね！ (2020年1月12日 8時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2018年6月8日 5時
