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#18 ページ18

「A〜〜」



「ん、なに?」



今日は珍しく酔っぱらっている神威



まだ未成年だから飲んじゃだめ、って言ってもたまに飲んで帰ってくる


まあ、今日は高杉さんと飲むってあらかじめ言われて許しちゃったんだけど…




「A、ちゅーして」




「…は、」



いきなりすぎて、思考が追い付かない



「んね、いーでしょ?」



神威は酔っぱらうと、いつもより甘えてくる



可愛いな、とは思うけど、ここまでくると面倒くさい



「……神威、お酒臭いからやだ」



「えぇー、じゃあ…」



すると、神威はいきなり私を押し倒して



「俺からしちゃうヨ?」



「…っ、」



そう言う彼が格好よすぎて不意にドキッとしてしまう



するとなにも抵抗しない私を見て



「Aって、流されやすいよね」



「…な、ちが…」



否定しようとしたが、口を塞がれてしまう



「まあ、流されてくれたほうが好都合だけどネ」



「な、なに…」



神威は私の体をなめまわすように眺めた


「はは、ほんといい体…」



そう言って首に顔をうずめられ、目をギュッとつむると、



スースー、と規則正しい寝息が聞こえる



目を開けると、彼は私の首元で寝ていた



「寝落ち、したのか…」



なんだか彼の寝顔が可愛くて、頭を撫でる



ちょっと怖かったけど、格好よかったな



明日になれば、きっと謝ってくるんだろうな、などと考えていたら睡魔が襲ってきて、私もそのまま寝てしまった

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作者名:及川 妃菜 | 作成日時:2019年9月10日 1時

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