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#11 ページ11

「A」



名前を呼ばれて振り返る



「神威…!」



遅いよー、なんて言いながらかけよる



「あ、翔くんから聞いた?」



「……うん」



あれ、ちょっと拗ねてる?



「どうかした?」



「別に…」



いつもより冷たい…



「ねぇ、私なにかした?」



「………Aは、悪くないヨ」



暗い表情の神威



「ただ…」



「ただ、自信なくなっちゃって…」



神威は困ったように笑った



「自信…?」



「うん。Aの彼氏としての自信」



なんでそんな考えになるのか、私にはわからなかった

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作者名:及川 妃菜 | 作成日時:2019年9月10日 1時

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