ハルカ【mackenyu】

23day ページ23

「じゃあ、おやすみ」



当然家の前で別れることになるんだけど。
まっけんがすごく名残惜しそうにあたしを見るから全然踏み出せない。



「入んないの？」


『…お見送り』



なんで、そんな悲しい顔なの笑
お別れみたいに眉毛下げちゃってさ。



「もう〜可愛いやつだなぁ〜笑」



髪の毛グシャグシャにしてやる！



精一杯腕を伸ばしてワシャワシャ子犬みたいに触ってると、ようやく笑った。



『やめて笑 ボサボサじゃん僕』


「ボサボサでもイケメンだから大丈夫だ！」


『じゃあAも』



え、と声にならない言葉を飲み込むとすぐに伸びてきたまっけんの腕。
手が大きいからグシャグシャになるのが早いあたし。



「あたしはブスだからダメだ〜！見るも無惨になるから！」



今の姿絶対鏡で見たくないもん！
櫛持ってたらすぐ直せるのに…



『Aもボサボサでも可愛いよ』


「な…何言ってんの笑 惨めになるよ〜」


『本当だよ、証拠いる？』



あたしが可愛い証拠…？
地球探しても月探してもないわ。
太陽に燃やしつくされてる笑



『おいで』



ふわっと甘い匂いが香ったと思ったら、



聞こえてくるまっけんの速い鼓動。

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