ハルカ【mackenyu】

17day ページ17

聞けば家も近いらしく。
同じビバリーヒルズ地区だし送るというほどの距離もなく安心。



アメリカの楽しいとこ、危険なとこ、覚えておいた方がいい単語などいろいろ話してくれた。



『今度一緒に行く？カジノとか』



夕暮れに伸びる二つの影がカップルの様で少し照れくさくなる。



「え、カジノって入れるの」


『入れないんだけど、外観見てるだけでも楽しいよ。夜とかものすごくキラキラしてるしね』


「へー…行ってみたい」



カジノは日本じゃ禁止されてるし、想像もつかないから何だか好奇心を擽られる。
お父さんとお母さんの許可が出れば行きたいな。



『行く？今日』


「今日、？今度って…」


『行きたいなら今日でもいいでしょ？』



本当に言いくるめるのが上手いというか何と言うか…
商売人か、みたいな。



「…親に聞くから許してもらえたらね？」



そう言うとニコっと笑ったまっけんゆうが携帯を出した。
いきなりで戸惑っていると首をかしげてAもと急かされる。



『僕が、友達一号だね』



パパッとあたしのラインを追加した。
一番上に【mackenyu】という名前と海の画像。



「この海は？」


『あぁ、ハワイ行った時のやつ』


「綺麗だね〜…」


『あ、Aあのwhiteの家？』



携帯を見ながら歩いていたら結構進んでたみたい。
もう表札かかってる、準備良いな。



「そう！何で分かったの？」


『僕隣だよ。通りで作業員出入りしてたんだ…』



隣！すごい偶然。
神様こんなイケメンとお隣さんにしてくれてありがとう。
毎日目の保養になります。



『じゃあ、連絡してね？また後で』


「うん！ありがとうまっけんゆう！」


『…僕のことまっけんゆうなの？』


「え、だってそうでしょ？」


『長いでしょ？まっけんでいいよ笑』



あはは、と笑った笑顔があたしの心臓を煩くさせた。
それと、ギューって掴まれたみたいに痛い。

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