第264話 婚約者…かぁ…/// ページ39
貴「それは…違います…」
今の翔太がいるのは全て翔太の努力のおかげ…。
貴「翔太は、もうとっくに…私なんかいなくても、上に上がっていきました。歌を好きなったのも、ここまで来たのも全て…。」
母「…まぁ、そうね…。でも…記憶を戻してくれたのは、あなただから。」
貴「それは…。」
母「クスッ。じゃあ、はいこれ…。」
貴「…?」
渡されたのは一つのネックレスだった。
貴「あ、あの…。」
母「つけてあげる。」
貴「え…。」
そう言って翔太のお母さんは私の首にネックレスをつけた。
母「…翔太に婚約者ができたらその子に送ろうと思っていたの。」
貴「…!ありがとうございます…!」
母「うんうん!さぁ夕食もできたし、食卓に運びましょうか。」
貴「はい。」
食卓に夕食を運んでいると、タイミングよく翔太たちが降りてきた。
翔太「…!?A何やってるの!?」
貴「何って…?お手伝い…?」
翔太「もぉ!Aはお客様だよ?」
貴「あはは…。」
母「Aちゃん!これもお願い!」
奥から翔太のお母さんの声がした。
貴「あ、はーい!」
翔太「ちょっと母さん!」
貴「どうしたの?」
翔太「はぁ〜…。Aはここにいて!」
貴「え?…ちょッ…!」
翔太は小走りでキッチンに行った。
貴「…?」
「まぁ、気にしないで?翔太たちはいつもこうだから。」
後ろからお姉さんが声をかけてきた。
貴「そうなんですか?」
姉「うん!あ、じゃあ私家に帰るね?」
貴「え?」
姉「私、もう結婚して旦那さんも子供もいるのよ?こう見えても!」
貴「そ、そうなんですか…!」
姉「うん!翔太に言っといてー!」
貴「わかりました!」
お姉さんがリビングを出ると翔太たちが戻ってきた。
翔太「あれ?姉ちゃんは?」
貴「さっき家に帰るって言って帰ったよ?」
翔太「あ、そう。…A…。それ…」
そう言ってのぞき込むようにみてきたのは、さっき翔太のお母さんにもらったネックレスだった。
翔太「つけてたっけ?」
貴「これは…、翔太のお母さんからもらったの。」
翔太「えぇ!?」
「そうよ?」
翔太「母さん!?」
後ろからお母さんが来た。
母「あんたに婚約者ができたら渡そうと思って…。私がまだ若かった頃に買ったのよー!」
翔太「…。婚約者…。」
翔太は自分でそう言って顔を赤くした。
翔太「婚約者…かぁ…。なんだか実感ないな。僕がAと婚約したなんて…。」
第265話 ニヤニヤしないの!→←第263話 翔太の過去…私、何も…知らない。
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ら3ら2か(プロフ) - ああああああ!!!!やばいやばいやばいですよ!?もうだめだ、想像したらニヤニヤが収まらぬ。私には足りない何かがッッくッ!!!pink最高です師匠ッ!!! (2016年6月2日 20時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
shiina(プロフ) - お久し振りです! 更新楽しみに毎日を過ごしてます。 この所のしょーたん 病んできてませんか? 病みしょーたんも 魅力的です!現実のしょーたんもこんな感じになったりするのかな?とか考えて見たりしながら読むと余計にドキドキして面白さ倍増!次回の更新楽しみです (2016年6月1日 8時) (レス) id: 43b024c937 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - しーちゃん、しょーたんがしょーた様になってるよ!?病んでない!!?笑 (2016年5月31日 7時) (レス) id: 5e44e06783 (このIDを非表示/違反報告)
まなんぬ(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみに待ってます! (2016年5月25日 18時) (レス) id: b13ec22bbe (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - 師匠!!お風呂ひゃっはー!!!!!次は甘ぁーい展開期待しております( ˙-˙ )更新がんばってくださいね!!!!私は一気に5個更新疲れました( ˙-˙ )私も頑張ります。 (2016年5月23日 22時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年4月5日 21時