男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、また、一から……やり直します…。

第254話 そうなんだ…。 ページ27

私達は、その日、パーティーを楽しんだ。

貴｢ちょっと！翔太飲みすぎ！！｣

蒼井｢うへへ〜…だってぇ〜…｣

貴｢もう！｣

宮野｢まぁまぁ、記憶戻ってそうそう怒られても…。｣

貴｢わかってますけど…｣

翔太達と飲んでいると後ろから慌てたみゆき姉の声が聞こえた。

みゆき｢A！！！斎藤翔太が、今やっと見つかったって！！｣

貴｢！！ほんと！？｣

みゆき｢うん！｣

あいつは、翔太を道路に突き飛ばしたことで翔太を死なせようとした。いわゆる…殺人未遂だ。

貴｢で！どこにいたの！？｣

みゆき｢ある空き家で…遺体で見つかったって…。｣

貴｢…え。｣

翔太を突き飛ばした後、あいつは、行方不明で指名手配されていた。

貴｢い…たい…？｣

みゆき｢…うん。でも、もうこれで、貴方達の邪魔をする人はいなくなった…。｣

貴｢…でも、｣

みゆき｢わかってる。喜べる終わり方ではないわ。でも、仕方の無いことだと私は思う。｣

貴｢う、ん。｣

宮野｢斎藤翔太？ニュースでやってた詐欺容疑、強制わいせつ罪、殺人未遂で全国指名手配中の？｣

みゆき｢えぇ…。Aの、元カレなの。｣

それを聞いて、宮野さんは目を見開いた。

佐藤｢その話、詳しく聞かせてもらうことは可能？｣

後ろから社長が来た。

みゆき｢…いい？A。｣

貴｢…うん。｣

そして、みゆき姉は社長にすべてを話した。

佐藤｢そういうこと…。それで、Aは男性恐怖症に…｣

みゆき｢…そして、Aは、父親からも、虐待されていたんです。大きい原因は、それかと…｣

そう…いま、私には、本当の家族はいない。悲しいとか、辛いとか、そんなことは思はない。だって私には、将来家族になる旦那さんがいるしね！

蒼井｢よく耐えたね…。今まで。…ありがとう…｣

貴｢どうしたの？｣

蒼井｢…僕と出会って、付き合ってくれて…プロポーズもいい返事がもらえて…僕、すごく幸せ…。…Aの家族が、今はいなくても、将来は僕と家族になるからね♪｣

貴｢…うん。そうだね。｣

みゆき｢…。心配なさそうね。｣

貴｢うん。ありがとう。｣

みゆき｢もう夜も遅いよ？上に上がったら？蒼井君も記憶戻ったし、久しぶりにほんとうの2人っきりの夜だね？｣

貴｢…へっ？｣

蒼井｢もうA明日休みだだったよね？なら…。久しぶりに食っていい？｣

なんか、ものすごーくいやな予感が…。

蒼井｢今日は寝かせないよ？｣

…やっぱり…。

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