男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、また、幸せを逃しそうです。

第206話 2人の幸せの後には…。 ページ26

それから数日、金曜日になった。
あの後目が覚めた翔太は何も覚えていなかったので何があったのかすべて話した。
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蒼井｢うわぁぁあ！！僕そんなことしてたの！？ごめんね！｣

貴｢もう…気をつけてよね。あと千春兄にお礼行っといて。｣

蒼井｢うん。…じゃあ、金曜日に買い物してそのまま駅に行くんだね！｣

貴｢うん。｣

蒼井｢楽しみだなぁ！｣
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そして今日、買い物に行く日になった。

貴｢…何買うの？｣

蒼井｢おっきなデパートで、色々買いたいんだー！｣

貴｢ふーん。｣

蒼井｢あと、指輪にね、名前を入れたいんだ。｣

貴｢名前を…？｣

蒼井｢うん！早く行こ？｣

貴｢うん！｣
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『ーー昨日未明…東京都〇〇地区△△丁目にある交番から、詐欺容疑、強制わいせつ罪等で懲役7年の刑を受けた"斉藤翔太"容疑者が脱獄しました。ーー』

こんなニュースが流れていることも知らずに…。
私は、浮かれていたのかもしれない…。少し違う時間、１日行く日が遅かったら…。

あんな事は…。
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私達は指輪を買ったであろう店に行った。

蒼井｢この二つの指輪に名前を入れて欲しいんです。｣

店員｢かしこまりました。…１時間程お時間がかかりますが…宜しいですか？｣

蒼井｢はい。｣

店員｢かしこまりました。｣

私達は指輪を預けて店を出た。

貴｢翔太、ここのデパートで買ってたんだね！｣

蒼井｢うん！色々なお店あるから色々寄っていこうよ！｣

貴｢うん！｣

それから１時間、服屋に行ったりペットショップで一緒にコーギーを見たりして楽しんでいた。

蒼井｢…そろそろできた頃だろうから行こっか！｣

貴｢うん！楽しみだね〜！｣

蒼井｢うん！そうだね！｣

｢…。｣

貴｢…？｣

蒼井｢…？どうかした？｣

貴｢う、ううん？｣

今、何か、目線が…

気の、せいかな…？

私達は指輪を預けていたところに行った。

店員｢こちらですね。｣

蒼井｢ありがとうございます！｣

私達が貰った指輪には、内側に翔太と私の名前がローマ字で彫られていた。

蒼井｢…ほんと、幸せ…。｣

貴｢…もう！最近そればっか。｣

蒼井｢だって幸せなんだもーん！｣

貴｢まあ、そうだけど…。｣

しばらく歩いたところで、翔太が｢お手洗い行ってくる！｣と言ってトイレに行った。

私はトイレの前の通路で待つことにした。

…その時だった…

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