第196話 俺がお前を…! ページ16
友梨奈「…これで…いいんだ…。」
自分の部屋にたどり着き、一人つぶやいた。
友梨奈「…恋なんか、するんじゃなかった。」
抑えられない…達央さんの事が好きだという気持ちが…。
どうすればいいの…。
ドンッ…!!
友梨奈「え…?」
達央「友梨奈、いるか。」
友梨奈「…。」
ドア越しに達央さんの声が聞こえる。
達央「…そのままでいい、聞いてくれ…。」
友梨奈「…。」
達央「…俺は、初めてだった。人を好きになるのが。だから、どうすればいいのかわからないんだ。政略結婚…俺は、それに反対だ。そんな事をお前がしても、俺達皆、幸せになんかなれない。…別にいいじゃないかッ…!シェアハウスに住めなくなっても…!金があれば何でもできるもんじゃない!俺はッ…!こんな大きくて立派な家じゃなくていい!ボロアパートで、お前と一緒にいたりするのが、一番の幸せなんだ!俺の歩く道の横に、いつでもお前がいる。それが俺の幸せだ!」
友梨奈「…。そんなの…ただの自己満足に過ぎない…。」
達央「…。」
友梨奈「…誰も、私の気持ち、聞いてくれないじゃない!!」
達央「…え。」
友梨奈「…お父様も、お母様も、皆も!どうして…私の気持ちを聞いてくれないの…?私だって、幸せに、好きな人と…達央さんとずっと一緒にいたいよぉ…!…でも、お父様もお母様も私の言葉を遮って婚約者を選び、日取りも何もかもを決められた。相手の人と会えるのは、結婚当日…。凄く、怖いんですよ…?相手も分からない。性格も年齢も、何もかも…。…達央さん、私の事が、本当に好きなら…私の事、助けて下さい…。」
達央「…もちろんだ。」
すると、ドアが開く音がした。
後ろから、達央さんに抱きしめられた。
達央「…お前を…傷つけたり、しない…!…1度、お前の親父さんと合わせてくれ。」
友梨奈「…え…。」
達央「…話してみる。」
友梨奈「…うん…。」
達央「だから、今は泣け。」
私は、その一言で泣いてしまった。
何疲れて眠たい私を、達央さんはベッドまで運んでくれた。
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一松大好き - しょうたんが記憶を無くして「誰?」と言うところが泣きそうになりました。 (2016年8月17日 6時) (レス) id: 947c26b20a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - すごく、泣けます(。´Д⊂) 楽しみに待ってます! (2016年4月5日 18時) (レス) id: e291531201 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - 続きがものすごくきになります!しょうたんが早く記憶お取り戻して欲しいです (2016年4月4日 18時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井藍(プロフ) - もうすでに泣いてるのですが(´ ; ;`) 涙腺が・・・しょーたんはやく記憶取り戻して!! 更新がんばってください! (2016年4月3日 23時) (レス) id: 3b9b9f7ca2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - なんか、しょうたんが元気でよかった!早く次がみたいです(≧∇≦) (2016年4月2日 22時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月9日 17時