男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、やっと幸せに出会いました。

第158話 ここで天然かますかぁー？ ページ24

貴｢ただいまー！｣

｢あ、おかえり！｣

部屋に戻ると翔太がいつも通りの笑顔で迎えてくれた。

貴｢うん。｣

蒼井｢どうだった？撮影。｣

貴｢…気づかれた。昨日のヤツ。｣

蒼井｢あ、ごめん…。｣

貴｢別に、運良くそのスタッフさんたちがハワイに一緒に行った人たちだったから経緯は話さなくてもわかってくれた。｣

蒼井｢あ、そっか。よかった！｣

翔太は飲んでいたコーヒーを机に置き、私の元に来て抱きしめた。

蒼井｢もっとつけよっかな〜？｣

貴｢なｯ…！｣

蒼井｢クスｯ！冗談だよ〜！｣

貴｢もう！…あ、そうだ！翔太、キス以上に恋人とする事って何？｣

蒼井｢ぅえｯ…！？｣

？…どうしたんだろう…？

蒼井｢ぁ…えっと…A、自分が言ってる意味わかってる？｣

貴｢へっ？｣

何のことだろう？

蒼井｢もぉ！僕すっごい我慢してたのに！そんな事言われたら耐えられなくなっちゃうよ！？｣

貴｢だから、何なのさ！｣

蒼井｢…つまり…。｣

翔太が私を逃がさないように手で固定し耳元で何をするか言った。

蒼井｢…Aが言ってるのはその事なんだよ…？｣

貴｢え…。｣

キス以上…恋人…つまり…

子どもを作る時にする…あれｯ！？

蒼井｢Aは、僕と、したい…？その…そういう行為…。｣

貴｢…ぁ、えと…。｣

え？でもどうなんだろう？恋人なら誰でもするって聞いたし…。え、反対にしない方がおかしいのかな？

蒼井｢僕は、君がいいっていうなら、いつでもいいんだけど…えっと…。｣

貴｢わ、私は…別に…。恋人なら誰でもするって聞いたし…。｣

蒼井｢！！ほんと！？｣

貴｢ぅん…。｣

蒼井｢なら、また今度…しよ？｣

貴｢う、うん…！｣

それから私たちは会話をする時もぎこちなくなってしまった。

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