番外編 バレンタインデー 3 ページ30
貴「ごめんね…。」
私は翔太に聞こえるか聞こえないかの声量でそう言い家を出て近くの公園に来た。ここは私がたまに来るところで翔太は知らない場所。でも、一応見つからない物陰に居ておこう。
こんな変な気持ちで、翔太といたくない。
貴「…。」
蒼井「A〜…!」
遠くから翔太の呼ぶ声が聞こえる。やだよ。呼ばないで…。
蒼井「A〜!」
近くまで来てる…!やだ、来ないで…!
蒼井「!A!」
!見つかった!どこかへ逃げないと…!
蒼井「!待って!逃がさないよ!」
翔太逃げようとする私の腕を思いっきり掴み、フェンスに追いやった。
貴「ッ…!」
蒼井「ねぇ、答えて。なんで逃げたの?」
貴「…わからない…。」
蒼井「なんでさっきごめんねって言ったの?」
貴「そ、れは…。」
蒼井「…あのガトーショコラ、美味しかったよ?Aの気持ちもすごい伝わってきた。だからお礼が言いたくて待ってたの。」
貴「…お礼なんていらない。食べてくれたんなら、それでいい。」
蒼井「…。ねぇ。どうしたの…?俺、なんかした?」
貴「…別に、何も無い。」
私が、ただ空回りしてただけだから、あなたに見て欲しくて、貴方のことが好きだから…でも、翔太が思っている以上に、私の気持ちがもう噴火寸前で、抑えきれなくなって…。翔太は本当に私のことが好きなのか、わからなくなって、翔太のことを疑った私が憎くて…。
蒼井「…。」
「好き」という言葉は、私にはやっぱり重すぎる。
あの言葉は、私にとっては「呪い」と同じ…。
翔太は、私のことが、好きなのだろうか…?
貴「…。」
蒼井「…好きだよ。」
貴「ッ…!」
今、その言葉は言わないで…!
蒼井「好きなんだ。好き、好き、好き、好き、好き、好きすぎて、もうどうしたら良いのかわからなくなったよ。」
貴「や、めて…。」
蒼井「やだ、やめない。嬉しかった。君と付き合って、キスをして、抱きしめあって、でも、Aは僕のこと本気で好きなのかわからなくなった。」
貴「私は、貴方が私のこと、好きなのかわからなくて、怖かった。」
蒼井「…そっか。ふたりして、同じことを思ってただなんて…。なんだか嬉しい。…ほら、もう帰ろう?帰ったらいっぱい話そ?いっぱい抱きしめあっていっぱいキスをして…。」
翔太は楽しそうに話す。それからふたりは部屋に戻り、あま〜くとろけそうになるぐらいまで話して、抱きしめあって、キスをした。
第162話 姉弟げんかやめてくれない…?→←番外編 バレンタインデー 2
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? - ヤバイ!コレオモシロイ!コレサイコー!w (2016年4月17日 11時) (レス) id: 8d984b656c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» しもんぬも萌えだ!!妄想力がある人は羨ましいな〜♪→そんな事ないよ〜ただ早くできただけ〜w結構作詞向いてるみたいwww大体20〜30位で出来る時もあるし、2〜3時間かかる事もあるよ〜♪ (2016年3月6日 16時) (携帯から) (レス) id: e58d3e2c1e (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - アリスさん» 萌えでしょ!!ただのうちの妄想www おお!速っ!凄いね〜! (2016年3月5日 20時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ネコメイドしょーたんか〜♪完全に萌えだ…→あと誕生日にアップする詩…出来上がったよ〜♪←早すぎwちゃんと誕生日にアップするねwww (2016年3月4日 12時) (携帯から) (レス) id: e58d3e2c1e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - しょーたん、かわいいのにカッコいいです( 〃▽〃) (2016年3月2日 21時) (レス) id: e291531201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年1月9日 22時