男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、幸せな日々を過ごす予定です…。

第105話 うるさかったな…。 ページ16

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朝からうるさかったな…。もう！私寝不足なんだけど…！

貴｢はぁ、朝から慌ただしいですね、あの人は…。｣

佐藤｢まぁね。でも、翔太も翔太なりに頑張ってんじゃない？｣

貴｢ええ。そうですね。｣

やっぱりこの部屋が落ち着くな…。

佐藤｢Aちゃん、お疲れ様。｣

貴｢ありがとうございます！｣

ハワイは、確かに楽しかった…でも、やっぱり、辛い方が多かったな…全部、翔太が励ましてくれたけど、私は反対に翔太の負担になってないか心配だな…。

佐藤｢まさかアンタ達が付き合うとはねぇ…。｣

貴｢皆さんに言われます…。｣

私が答えると佐藤さんは苦笑した。

佐藤｢自分でも、よくわかってないでしょ？｣

貴｢ええ、まあ。｣

佐藤｢だって付き合うとか関係なしで二人ずっと一緒だもんね！｣

笑いながら佐藤さんは言った。

貴｢確かにそうですね！付き合う前は蒼井さんが私にしつこくついてきましたから。｣

佐藤｢そっか。｣

貴｢…。｣

佐藤｢…ごめんね…。｣

貴｢え…？｣

佐藤｢なんか、無理させてるみたい…。｣

貴｢そんなこと、ないです…。｣

そんなこと、ない…。

弱いところは、全部翔太に見せた。


だから、ほかの人に迷惑がかからないようにしないと…！


ダメだ…。ないちゃ…！ダメｯ…！


貴｢…ほんとに…大丈夫ですから…！｣


そう、そのまま


耐えて…


絶対に、社長の前では…



泣くな！！我慢しろ…！


佐藤｢…。そっか。なら、いいや！ごめんごめん！変な事言って！じゃあ、Aちゃんのスケジュールここに置いとくね！わたし、これから仕事の打ち合わせだから、じゃあね！｣

貴｢…はい。ありがとうございます…。｣

佐藤さんは、そそくさと部屋を出ていった。

貴｢うぅ…くっ…ｯ…！うぅ…しょ、たぁ…！｣

私が虚しく呼んだ名前は、私しかいない部屋に消えていった。

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