第62話 違う…。私は蒼井さんにそんな顔してもらいたくない！ ページ19
蒼井「そう…だよね。ごめんね…？変なこと言って…。」
そう言う蒼井さんの目はうっすら濡れていて、今にも涙を流しそうだった。
貴「あ…。」
違うっ！！私は蒼井さんにこんな顔してもらいたくない！！
「Aちゃん！」
っ…！！！私は、前みたいに笑顔で名前を呼んで欲しいっ！！
貴「うぅ…ち…がう…。」
気がつくと、私はまた泣いていて。
蒼井「何が違うの？…もう俺、Aさんが何を考えているのかわからなくなってきたよ…。Aさんは、俺の事、嫌い？」
貴「…。」
私は静かに首を横に降った｡
蒼井「じゃあ、好き？」
貴「…。」
私はまた、静かに首を縦に降った。
蒼井「ありがとう。ごめんね。それだけ聞きたかったんだ。」
貴「…。」
蒼井「帰ろう？さっき、沢城さん心配してたし。」
貴「…や…だ。」
蒼井「Aさん…。」
蒼井さんは困った表情で私を見る。
嫌だ。今は帰りたくない。
貴「私、蒼井さんと手を繋いでるときすごく安心するんです。」
蒼井「え…。」
貴「でも、やっぱり怖くて…。佳美たちと手をつなぐと楽しくなって、みゆき姉と手を繋ぐと引っ張って行ってくれるような感じがして、蒼井さんは、また違った優しさが伝わって来るんです。でも、ずっとその優しさに溺れてたらまたあの時みたいに消えていくんじゃないかって…。不安で…。」
蒼井「…。Aちゃん。」
貴「！！」
蒼井さんに名前を呼ばれ、また涙が溢れてきた。
蒼井「いいんだよ…。消えないよ？僕、ずっと君のそばにいるよ？大丈夫だよ？」
貴「うそ…。」
蒼井「うそじゃないよ…？」
そう言って私の唇に何かが触れた。
蒼井「ほら…ね？」
それは、優しい蒼井さんからのキスだった。
貴「！？」
翔太ともしたことなかったのに…。
でも、何処か、嬉しいと思ってる自分がいる。
貴「…。」
蒼井「今のは、離れないっていう約束のキスだよ。」
貴「…絶対に離れないでくださいね？」
蒼井「うん！もちろん！さぁ、戻ろう？もう12時過ぎちゃったよ？」
貴「はい…。」
蒼井「あ、それと…。」
貴「？はい？」
蒼井「このキスしたこと、皆には秘密だよ？」
と、人差し指を口に当て意地悪げに笑った。
貴「わかってますよ。」
そう言って部屋に戻る私と蒼井さんの手はしっかりと握られていた。
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一松大好き - 男性恐怖症の私が株式会社Sに入り、今度はもっと大勢の人と暮らすことになりました・・・。の第５９話 事件発生！蒼井翔太氏が・・・。の中での出演声優さんの会話がコントみたいで、とてもおもしろいです。 (2016年8月17日 2時) (
レス) id: 947c26b20a (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム（−＿−；）(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます！！まだまだ書く予定なので、よろしくお願いします！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 09bde4130d (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム（−＿−；）(プロフ) - ココア/保登心愛さん» はーい！続編行きます！！これからも応援よろしくお願いします！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 09bde4130d (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム（−＿−；）(プロフ) - サナナさん» ありがとうございます！！d(ゝω・´○) がんばります！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 09bde4130d (このIDを非表示/違反報告)
アリス - こんにちは(≧∇≦)アリスです♪すごい!!続編ですか♪このシリーズが続くと知ってうれしい限りです!!これからも応援させていただきます!! (2015年12月14日 5時) (携帯から) (レス) id: e58d3e2c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：最先端の消しゴム | 作者ホームページ：
作成日時：2015年8月18日 12時
