男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入って、しかもシェアハウスに住むことになりました。

番外編part4〜蒼井翔太誕生日記念〜 ページ47

私が部屋に入って数分後、お風呂上がりの蒼井さんが出てきたのだが…。

貴「蒼井さん！何してるんですか！ちゃんと髪、乾かさないと！」

蒼井「これでも乾かしたんだけど…。」

貴「はぁ、ちょっと待っててください！」

蒼井「え！？Aちゃん！？」

私は、洗面所にドライヤーを取りに行き、すぐに部屋に戻った。

貴「蒼井さん、すわってください！」

蒼井「あ、うん。」

私は、蒼井さんの髪をちゃんと乾ききるまで乾かしていた。

貴「はい！できましたよ！」

蒼井「ありがとう、まさかAちゃんに髪を乾かしてもらうことになるなんて…。」

と言って苦笑いをする。

貴「あなたがちゃんと乾かさないからです！」

蒼井「クスッ。そうだね。…。で、プレゼントは？」

貴「あぁ、はい、どうぞ。」

蒼井「なんだろー？開けていい？」

貴「はい、どうぞ。」

蒼井さんが袋に手を突っ込んでガサゴソしてる。

蒼井「あ、これ、僕が欲しかった服だ！ありがとう！」

貴「いえ！」

蒼井「……。」

返事を返した瞬間蒼井さんが私に抱きついてきた。

貴「ちょっ！？やだ！やめて！」

蒼井「あ、ごめん。」

貴「……。」

私は急に抱きしめられたという行為でパニックを起こしてしゃがみ込んでしまった。

蒼井「ご、ごめんね…。嬉しくて、つい…。」

貴「だ、大丈夫です…。」

ゆっくり立ち上がり蒼井さんを見ると心配そうな、そして悲しそうな顔をしていた。

貴「……。」

自分から、人を抱きしめるということは、したことがなかった。でも、蒼井さんなら…。

蒼井「え…。」

貴「……。」

私は蒼井さんを抱きしめた。今、私は顔が真っ赤なんだろうな…。

蒼井「フフッ。顔、赤いよ？無理しなくていいよ？離してくれても…。」

そう言われて、もっと強くした。

貴「……。別に、無理なんかしてません……。」

蒼井「あ、クスッ。ありがとう。…。もう、寝ようか。」

貴「はい…。」

蒼井「じゃあ、お休み〜！」

と言って自分のベッドに入って行った。

貴「お休みなさい。」

私も電気を消し、自分のベッドに入り横になった。
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蒼井「(すごいドキドキした…。でも、可愛かったな〜！一番いいプレゼントもらっちゃった！)」

貴「(私、何したの？恥ずかし〜！絶対蒼井さんに変に思われてるよぅ……。)」

こうして、蒼井翔太の28歳の誕生日は終わったのであった。

第42話 あれ？なんか、おかしいよ…？by翔太→←番外編part３〜蒼井翔太誕生日記念〜

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