♯32(N.K. side) ページ37
ニノ「おっ、何か引っかかったね・・・・・・」
ゲームをしていると、突如目の前のタブレット端末から通知が発された。
やっぱり、向こう側もある程度こっちの人員にアタリをつけ始めているようだ。
新学期早々仕事が早い。
黒霧塔の新世代組がかなり強いという噂を聞いていたので、先に裏ルートからのアクセスを追跡するシステム強化を組んでおいたが、どうやら正解だったらしい。
これまで『嵐』はヒーロー組織の主戦力として活動してきたけれど、数ヶ月前にその立場を『KAT−TUN』に譲り、僕たちは今はサポート役に徹している。
案外それも悪くない。
そのおかげでこうして外に出るより管理人室や本部にいる時間が増えてるし、その分システム強化やアクセス元追跡と監視に時間を掛けられているから。
ゲームで例えるなら、今まではがむしゃらにミッションをクリアして経験値を上げてきたけれど、今は使う道具を増やしたり、道具そのものを強化しているような状態。
ちなみに僕の魔力は“エレクトリック”。
簡単に言うと、電気回線に入り込んで操作したり、機械を使わずとも電波や端末を辿って追跡出来る力だ。
リーダーと翔ちゃんは魔力を持たないけれど、僕も含めた他の3人は魔力使用者だ。
松潤が“プレヴァー”、予測能力。
相葉さんが“レキュペラション”、回復系。
雅「ニーノちゃん、何してんのー?暇?」
と、噂をすれば相葉さん登場ですか。
ニノ「たった今暇じゃなくなりましたよ」
雅「もしかして俺が来たからはぐらかそうとしてる!?え、酷くない!?」
ニノ「違いますって。相葉さんが来る前に、追跡システムに引っかかった奴がいるんです」
雅「なぁーんだ、そうだったんだね!どうしたらいい?翔ちゃん呼んでこようか?」
ニノ「じゃあお願いします」
雅「はーい!すぐ呼んでくるね!」
管理人室に顔を出して5秒後にはバタバタと慌ただしくかけ戻ってく相葉さん。
まったく、端末やらPCやらが多いんだから、もうちょっと気を遣って欲しいところなんですけどね。
フットワークが軽くて、僕が言わずとも必要な人員や道具を集めて持ってきてくれたりするのが彼の良い所。
決してパシリのつもりではない。
彼の方が、それだけ顔が広いということだ。
雅「ただいま!翔ちゃん呼んできたよー!」
櫻「お邪魔します、ニノどうした?」
ものの1分で翔ちゃんを呼んでこれるのも、相葉さんしかいない。
♯33(S.S. side)→←♯31(Rose side)
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神無月三栗(プロフ) - 物語に登場させて欲しい人物募集中です!どなたでもリクエスト等気軽に書き込んでください! (2020年5月26日 17時) (レス) id: 1e93583f8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神無月三栗 | 作成日時:2020年5月17日 20時