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♯12(U.T. side) ページ15

緊急事態と言っても良い、今はそんな状態だった。



偵察だからと油断していれば、奴らが作った罠に嵌められる可能性は十分だ。



中丸とカメより少し早くヒーロー組織に入った俺だが、外任務はコイツらと一緒でまだ任されたことがない。



罠に嵌って、任務より先に降格処分を下されるようであってはならないんだ。





と、俺の無線機が鳴り出した。





竜「はい」

櫻『上田、今どこで何してる?』

竜「アニキ!中丸の家で、中丸と亀梨にさっきの情報を伝えていました」

櫻『了解。今回は君たち3人に仕事が回ることになりそう。

Jが車出してこれからお前ら迎えに行ってくれるから、一旦本部に来てくれ』

竜「分かりました!

───本部から招集掛かった。俺らがメインの案件だ。

これから潤くんが迎えに来るって」

亀「結構ヤバそうだね」

雄「俺ら本部から招集掛かるって、先輩の任務の後方支援以外は初めてだよな」





無線を切ってすぐに連絡事項を伝えると、2人とも不安の色を浮かべながらも準備をしだす。




竜「カメ!」

亀「はいよ!」




俺が呼び掛けると、カメは両手をさっと翳して刀剣を2本出現させ、そのまま俺に投げて寄越した。




その2本をしっかり両手で掴み取ると、「ナイスキャッチ!」とカメがウインクしてくる。



自分の武器キャッチするとか当たり前。


これまで何度このパス&キャッチやってきたことか。





亀「中丸」

雄「おわぁ、っと!」





あ、目の前にいつまで経ってもギリギリキャッチの上達しねぇ奴いたわ‪w




まぁ、刀剣より銃の方がキャッチしづらいか。





亀「俺も武器は完璧」




手からピンク色に輝く魔炎を出したり消したりしながら、カメが自信たっぷりに言う。





その時、





潤『到着。準備出来たら表に停めてるから乗りな』





潤くんの声が無線から響いた。





雄「今行きます!」

亀「2人は準備出来た?」

竜「あぁ、もちろん」

雄「俺も。行こっか」




急な戦闘に備えて一通りの装備を持ったことを確認して外に出ると、サングラスを掛けた潤くん───先輩のヒーローグループ『嵐』のメンバーの松本潤くん───が運転席の窓を開けて待っていた。





潤「お疲れさん。さ、乗って。本部まで飛ばすよ」




後ろに3人乗り込み、ドアが閉まるや否や、潤くんの車は勢いよく発進した。

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神無月三栗(プロフ) - 物語に登場させて欲しい人物募集中です!どなたでもリクエスト等気軽に書き込んでください! (2020年5月26日 17時) (レス) id: 1e93583f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神無月三栗 | 作成日時:2020年5月17日 20時

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