16.おかしな奴 �� ページ20
○○side
結局泣きじゃくった挙句に髪を撫でられるまで、俺は我を忘れてそいつに抱き着いていた……らしい。
死にたくなった。いや、こいつを消した方が確実じゃないか？…なんてことを考えながら、横目で隣を見ていたらゆっくりと立ち上がった。
─…え、なに？帰んの？……いや、別にどうでも…いいん、だけど。
と思ったら座り直した。少なからずホットしている自分がいる。なんなんだ？さっき倒れた時に頭でも打ったのか？俺は。
そこから数分、お互いに無言を貫き通した。
『はいっ！』
「…！」
『ちょっと、数分。いや、数秒だけ！ここで待ってて！』
「…は…？」
─……え？…ちょっ、おい！
俺が声を掛ける前にあいつは物凄い速さで走っていった。
─────────────
宣言通り、あいつは直ぐに戻ってきた。で、いきなり手洗えって言われた。不本意だが言う通りに洗ったら、俺の嫌いなアレを持って近づいてきた。
『イダダダダダ！ちょ、爪立てんな！』
「お前、調子乗ん…な…！」
─こいつ…!!やっぱり消してやれば良かった！
『手当てするだけですけど!?どりゃっ!!』
「!?」
体のバランスを失ったかと思えば、顔面にタオルを投げられた。
─このやろ!!
『あー…今は許せ。』
((ｼｭｯ
「〜〜っ!!」
『手当てが終わったら殴るなりなんなり、お好きに。』
「……。」
別にこいつに言われたからじゃない、消毒液が沁みて痛かっただけだ。…それだけだ。
その間に、全指が包帯でグルグル巻にされていた。
─大袈裟…。
ふと、視界の端に映る手が見えた。それはゆっくりと俺の首に……。
─っ!!!
心臓が跳ね上がった。と同時に嫌な汗が体を伝う。
『…首の手当て…。』
「……。」
─……手当て…て、当て…か？本当に？
確かに、首の皮は掻きすぎて血が出ている。それは分かってる。…けど、本当に任せてもいいのか…？もし、こいつが…
((ｽｯ…
「！」
俺の指があいつの喉元に触れていた。白い髪と同じぐらい、白い皮膚。
『俺の首を差し出すから、大人しく手当てされてくれ。』
「……。」
こいつは、おかしな奴というより数本頭のネジが取れてるんじゃないか？
───────────────
『ふぅ…。』
首の手当てもされた。むず痒い…。
((きゅるる…
『……。』
「……。」
─……黙るなよ。そうだよ…！俺だ！こっち見るな！
『…キャラメル、食べる？』
─…キャラメル？
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伊瀬(プロフ) - 夕霧さん» ありがとうございます！またどこかでハバネロ味が出せたらいいなと思ってますwこれからも応援よろしくお願いします！ (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 73a80f0bce (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - すっごい面白いです！ハバネロ味のキャラメルのときは笑いが止まらなくて家族から変な目で見られましたwwこれからも更新頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月7日 22時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
伊瀬(プロフ) - 月見さぁさん» ありがとうございます！まさかハバネロ味でそんなに笑ってもらえるなんてwwwこれからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月24日 1時) (レス) id: 73a80f0bce (このIDを非表示/違反報告)
伊瀬(プロフ) - 文スト、ヒロアカ大好きな千君さん» タベモノです、お姉さんwww (2018年3月24日 1時) (レス) id: 73a80f0bce (このIDを非表示/違反報告)
月見さぁ(プロフ) - 面白いです！！友達にこの作品を紹介したらハバネロ味のキャラメルに窒息死しかけてましたwwwこれからも頑張って下さい！！ (2018年3月22日 23時) (レス) id: 82e306e30c (このIDを非表示/違反報告)
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