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17:Axis country 2 ページ18

「Ciao Ciao!あれ?君すっごく疲れた顔してない?大丈夫?」

辺りが暗くなった時間の仕事帰り。家まであと数歩のところで声をかけられる。話し方や動き、顔を見ると日本人でないことがすぐわかった。
緩い空気が彼の周りに漂う。
「…御心配ありがとうございます……?ええと、私に何か…?」
それにしても見知らぬ人に声をかけられると少し身構えてしまう。
「えーっと、菊の家のお隣さんなんだよね?この前お泊りしたーって聞いたからどんな子かなーって気になっちゃって」
えへへ、とふにゃりと笑う彼。笑顔が可愛い人だなぁ…
本田さんの知り合いなんだ…あの人かなり落ち着いているのに国外の交流が多いんだな…
「そうだ!今度俺んちおいでよ!美味しいご飯いーっぱいあるし、ゆっくり出来るし…「フェリシアーノ!菊の家から勢い良く出て行ったと思ったら…何をしている!」ひえぇ!?!?」
話している途中で彼の後から彼を叱る声が聞こえる。
そちらへ視線を移せば、一度見たことがある顔と本田さんがそこに立っていた。
「辻本さん…!すみません…こんな日が暮れた時間に…お仕事帰りですよね…」
私に気付いた本田さんは驚いて駆け寄り、申し訳無さそうな顔をする。その後ろでいかつい男の人が先程の男の人に説教をしている姿が見えた。
「えぇまぁ…本田さんの知り合いだったんですね。」
「えぇ…先程辻本さんと話していた方はフェリシアーノ・ヴァルガスくんで、あちらの強そうな方はルート・ヴィッヒさんです。」
二人を横目に本田さんが紹介をしてくれる。フェリシアーノさんにルートさんか…

「あー…その、すまなかった。突然声をかけられて驚いただろう。」
何故かルートさんが私に謝罪する。ガタイが良くて強そうな方が私なんかに謝っている光景は周りから見たら明らかに変な光景だ。
「い、いえ大丈夫です!大丈夫!…びっくりしましたが…本田さんのお知り合いだとわかったので…」
お国柄というのもあるのだろうな。あまり責めるのもおかしな話だし。
「ヴェ〜…桜ちゃんすっごく優しいね!やっぱり俺んちおいでよ!」
ルートさんの後からひょこっと顔を出したかと思えば私の両手を握り、ぶんぶんと振るフェリシアーノさん。
家…ここから近いのかな…?2駅先までなら近所だし…あぁダメだ。この前のお泊り会があったからか異性の家に行くことに抵抗が無さすぎる…
「…考えます」
私は曖昧な言葉を放ち、苦笑いで答えた。

18:angry?→←16:Axis country 1



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限界米領(プロフ) - 華氷さん» コメントありがとうございます!日常的な会話などが好きなので過激にならないようにしてますのでそう言っていただけるとすごく嬉しいです!今後もほっこりするようなお話になるように頑張っていきます! (2019年10月18日 0時) (レス) id: f4d846ffd6 (このIDを非表示/違反報告)
華氷(プロフ) - すごく面白くて可愛らしい物語ですね!とても大好きです!更新楽しみに待っております!頑張って下さい!! (2019年10月17日 11時) (レス) id: 73a83246d3 (このIDを非表示/違反報告)
限界米領(プロフ) - スコ―ンさん» コメントありがとうございます!面白いと思ってくださってとても光栄です!拙い文章ではございますが、今後も更新ペースを落とさないように頑張ります! (2019年10月14日 1時) (レス) id: f4d846ffd6 (このIDを非表示/違反報告)
スコ―ン(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます!(*´▽`*) (2019年10月13日 21時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:限界米領 | 作成日時:2019年10月9日 0時

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