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16:Axis country 1 ページ17

さぁ、今日も元気に出勤だ。

この前のお泊り会は結局夕方頃に解散し、家で数本のアニメを観て休日は終わった。
結構楽しかったが、録り溜めたアニメを全部観ることが出来なかったのが心残りだ。
……あれからというものの、あの夢は見ることがなかった。
忘れることなく、実際に経験したかのように鮮明に覚えているあの夢。

「…!!は、早くしないと…」
ぼうっと考え込んでいたらいつのまにか過ぎていた時間。急がないと遅刻していまう!
玄関の扉を開いて飛び出す私。

そう、急いでいたから前なんて見ていなかったのだ。

ドンッッ

バサバサッ

誰かにぶつかり、尻餅をつく。半開きだった鞄からは大事な資料が飛び出て大変な事になってしまった。

「ぁ…ご、ごめんなさい…前見てなくて…」

ぶつかった相手に謝罪をし顔を上げる。

相手は同じように倒れ込んでいなく、寧ろぶつかる前と同じ状態のままではないのか?という程普通に立っていた。
ぶつかった相手はかなりの筋肉質でとてもいかつい。
オールバックの金髪で青色の瞳。
…外国の人…いかつい……もしかして私、危ない人とぶつかってしまったのでは?
蛇に睨まれたカエルのように動けなくなり、彼を見上げることしかできなかった。

「…すまない。その…た、立てるか…?」

いかつい彼は眉を下げ、目を逸らしながら手を差し伸べてくれる。
先程の強い空気が一気に軽くなる。思わず目を瞬かせてしまう。
「…ありがとう、ございます」
差し伸べられた手を恐る恐るとると優しく起こしてくれる彼。もしかして、見た目によらずとても優しい人なのだろう。いや、もしかしなくてもそうなんだろうな。

「っと、あぁ…俺の不注意でもあるからな…大事な荷物だろう?本当にすまなかった…」
気が付くとすでに資料が戻った状態の鞄を彼が私に手渡す。
ありがとうございます。とお礼を言えばそのまま彼とお別れをした。

…最近外国の方よく見かけるようになったな……
なんとなく、不思議な体験ばかりで頬が緩む。
もし、また会ったらなにかお礼をしないとな。


(結局遅刻してしまい、上司にこっぴどく叱られたのは言うまでもないだろう。)

17:Axis country 2→←15:I'm back.



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限界米領(プロフ) - 華氷さん» コメントありがとうございます!日常的な会話などが好きなので過激にならないようにしてますのでそう言っていただけるとすごく嬉しいです!今後もほっこりするようなお話になるように頑張っていきます! (2019年10月18日 0時) (レス) id: f4d846ffd6 (このIDを非表示/違反報告)
華氷(プロフ) - すごく面白くて可愛らしい物語ですね!とても大好きです!更新楽しみに待っております!頑張って下さい!! (2019年10月17日 11時) (レス) id: 73a83246d3 (このIDを非表示/違反報告)
限界米領(プロフ) - スコ―ンさん» コメントありがとうございます!面白いと思ってくださってとても光栄です!拙い文章ではございますが、今後も更新ペースを落とさないように頑張ります! (2019年10月14日 1時) (レス) id: f4d846ffd6 (このIDを非表示/違反報告)
スコ―ン(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます!(*´▽`*) (2019年10月13日 21時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:限界米領 | 作成日時:2019年10月9日 0時

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