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1:Are you HERO? ページ1

彼が私に付きまとうようになったのは数日前。
たまたま仕事終わりに同期と飲みに行き、少しフラつきながら家へと向かっていた時だ。

「やあやあねぇちゃんフラフラしてちゃ危ないよぉ?」

目の前でニヤニヤと男数人が私に話しかけてきた。
私より年下かな…今時の若い子はそんなファッションをするんだなぁ、と呑気に思いながらフラフラと横を通りすぎようとした。
まぁそんなんじゃ普通捕まるよね。腕を強く掴まれてしまいました。それはそれは痛かったですよ。幾ら酔いが回っているからとはいえ痛いものは痛いのです。

「逃さねぇよ?ほら、俺達いいやつだからさぁ…家まで送ってってあげるからとりあえずクルマ乗ってきなよ」
「くるま…」

仕事疲れもあったし、早く帰ることができるなら良いかなと浅はかな考えでついていこうとしました。えぇ、酔っているからとはいえ不注意すぎますね。あの時の私はどうかしてました。
こうして簡単に甘い誘いに乗り、車へと足を運ぼうとしました。

しかし、車へ向かうどころか気付いたら足が宙に浮いたのです。

一瞬どうしたものかと考えました。ですがすぐ理解出来たのです。
月明かりに照らされ、サラサラと綺麗な金髪をなびかせ、この世に存在するのだろうかと思う程の美形。吸い込まれそうな青い目は日本人でないことを充分に理解できる。…私は、顔の整った外国人に姫抱きをされていたのです。
それはもうビックリしすぎて意識が一瞬飛びました。
口をパクパクと若者と私がしていると、彼は口を開きます。

「こっちのが車より速いんだぞ」

途端、走りだす美形さん。いやすごく速かった。電車かと思いました。
ですが、チキンな私。そんな不思議体験に途中で意識を失ったのです。



「…ここは……」
目を覚ますと知らない部屋。こんなに綺麗な和室なんて私の家にはなかったので。
暫くキョロキョロを見ていると、大きな音を立てて襖が開かれる。チキンなのでびっくりしました。

「やぁ、起きたかい?」

襖を開けたのは晩の外国人さんでした。

彼の家かな…和好きなのかな…と暫く考え込んでいると、彼は布団で半分起き上がっている私の前でしゃがみ込み、とびきりの笑顔でこう言いました。





「俺はアルフレッド・F・ジョーンズ。君のHEROさ!」






________これが私と彼が出会ったお話です。

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限界米領(プロフ) - 華氷さん» コメントありがとうございます!日常的な会話などが好きなので過激にならないようにしてますのでそう言っていただけるとすごく嬉しいです!今後もほっこりするようなお話になるように頑張っていきます! (2019年10月18日 0時) (レス) id: f4d846ffd6 (このIDを非表示/違反報告)
華氷(プロフ) - すごく面白くて可愛らしい物語ですね!とても大好きです!更新楽しみに待っております!頑張って下さい!! (2019年10月17日 11時) (レス) id: 73a83246d3 (このIDを非表示/違反報告)
限界米領(プロフ) - スコ―ンさん» コメントありがとうございます!面白いと思ってくださってとても光栄です!拙い文章ではございますが、今後も更新ペースを落とさないように頑張ります! (2019年10月14日 1時) (レス) id: f4d846ffd6 (このIDを非表示/違反報告)
スコ―ン(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます!(*´▽`*) (2019年10月13日 21時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:限界米領 | 作成日時:2019年10月9日 0時

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