5話 ページ6
そんなこんなで、私のヒーロー科編入は両親の合意のもと無事決まり、雄英高校での新しい生活に胸をときめかせて春休みを過ごしていたのを覚えている。
そしてとうとう明日。
ヒーロー科の寮へお引越しとなる。
雄英高校の生徒は春休みの帰省を終え、始業式1週間前からまた寮へ戻る。
私の場合は明日が引越しで、明後日から皆との寮生活が始まる。
今日ももう終わりを告げようとしていた。
私は明日寝坊しないようにと早めにベッドに入って目を瞑った。
最初は明日が楽しみで寝れそうになかったけど、いつの間にか眠りについてしまっていた。
次の日の朝。
アラームをワンカウント目で止める。
ベッドから降りカーテンを開けると、眩しい光が差し込んだ。
絶好の引越し日和だ。
クラス変更はないため、私は21番としてヒーロー科に入ることになった。
ちなみにA組。
部屋は寮へ着いてから相澤先生に教えてもらった。
「休日になんで朝早くから働かなきゃいけないんだ」ととても眠たそうだった。
指定された通り、3階左から2番目の部屋に足を運び、両手の荷物を下ろす。
左隣は麗日ちゃん。
私は期待に胸を膨らませて、着々と準備を進めて行った。
朝早くから始めても、引越しが終わったのは夕方だった。
私は普通科の寮に感謝と別れを告げ、ついでに__全然手伝ってくれなかった__相澤先生にもお礼を言って、家に帰った。
とうとう明日からヒーロー科での生活が始まる。
夕飯とお風呂を済ませた私は、疲労からかベッドに入ってすぐに眠りについた。
次の日。
相変わらずアラームをワンカウント目で止める。
ベッドから降りカーテンを開けようとしたとき、何かがベッドから落ちた。
ぬいぐるみだった。
首に掛けられた小瓶には、紙が入っていた。
気になって取りだしてみると、その紙には『おまもり』と書いてあった。
それがパパの字だということに気づいて、泣きそうになる。
だけど泣いている時間もなく、準備を進めて寮に行かなければならなかった。
家族総勢で送ってくれたママとパパ、ナワに「行ってきます」と告げ、車を降りた。
抱えたぬいぐるみを強く抱きしめる。
「A……!!」
足を進めた私をパパ呼び止め、振り返る。
パパは驚いた顔をしていた。が、不思議そうな顔に表情を変え、「……いや、なんでもない。気のせいだ」と、今度は納得のいかない顔をした。
私はもう一度「行ってきます」と告げ、寮へ向かった。
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兎斗(プロフ) - この作品とても面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月6日 1時) (
レス) id: d97bb948a4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あるむんさん» わざわざほんとにありがとうございます！めちゃくちゃ活力になります！これからもがんばります！！ (2020年6月4日 10時) (レス) id: ffef2d7169 (このIDを非表示/違反報告)
あるむん(プロフ) - さくらさん» お話はとても面白くて更新を楽しみに待っていますので！不快と言うよりは少し心配(？)になってコメさせて貰いました！！星とお気に入りしておきま〜す！ (2020年6月4日 0時) (レス) id: 2802bdf122 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あるむんさん» 大丈夫かどうかはわからないです、、ただあくまで主人公の個性の名前として使わせてもらってるので、これから先話を進める上でもそのような意味ではでてこないです！もし不快に思われる方がいるならまた別で考えます。コメントありがとうございます！ (2020年6月4日 0時) (レス) id: ffef2d7169 (このIDを非表示/違反報告)
あるむん(プロフ) - ラブドール、主に男性がアレを楽しむ為に作られた人形を意味しますが大丈夫ですか？ (2020年6月4日 0時) (レス) id: 2802bdf122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2020年5月21日 20時
