好きです、尾白くん。 -M.O- ｛尾白猿尾愛好者様リク｝ ページ8
尾白猿尾は困っていた。
自分の目の前でニコニコと笑う美少女、三好Aのせいで悩んでいた。
「あの…三好さん、俺見ても楽しくないよ？」
『私的には楽しいからいいの！』
満面の笑みでそう答える彼女を見て、さらに頭を抱えた。
個性がヒーロー向きではないためヒーロー科ではないが、容姿端麗、頭脳明晰、完全無欠の美少女だがどこかネジが外れてるという彼女は有名人だった。
そんな三好が最近やたらと自分に話しかけてくる。
そのせいで峰田と上鳴の視線が痛い。
このままでは生活に支障をきたすと判断した尾白は自分に付きまとう理由を彼女に聞いてみることにした。
「三好さんさ、なんで最近俺の周りにいるの？」
『なんでって…猿夫くんが好きだから？』
昨日まで名字で呼ばれていたのにいきなり名前で呼ばれたのも衝撃だったが、そのあとの言葉の方がもっと衝撃的だった。
不幸にも今は昼休み、A組の教室でこの会話をしていたため黄色い悲鳴が上がった。
「お、尾白ぉぉぉぉ！！！」
「え、いや、なんで俺なの？」
「オイラも言われてぇ！」
『理由は…特にないかな？ 好き！！』
「少女漫画的展開や…！」
クラス内にざわめきと絶叫が響く中、それでもなお三好は笑顔を崩さずにいた。
『てなわけで猿夫くん、私を名前で呼んで！』
「ええ…」
『Aちゃんって！』
告白した途端にグイグイくる彼女に尾白は動揺を隠せなかった。
全く引く気配のない彼女に彼は折れるしか選択肢がなかった。
「…Aちゃん」
『呼んでくれた！ 好き！！』
嬉しそうにする彼女を横目に彼は小さくため息を吐いた。
そんな彼を見て三好は彼だけに届く声で、小さくそれでいてはっきりと言葉をはなった。
『猿夫くん、私、本当に好きだからね』
「…うん」
『冗談とか罰ゲームとか思われるのは嫌だよ』
「ちゃんと分かってるよ」
『好きな期間、結構長いんだから』
「いつから好きになってくれてたの？」
『…恥ずかしいからそれは秘密で』
恥ずかしそうにほんのりと頬を朱に染める彼女を見て、わずかに心が動いたのを彼は感じ取っていた。
さっきまでとは打って変わって遠慮がちに彼女が彼に尋ねる。
『…また会いに来ていい？』
「…待ってるね、Aちゃん」
２人が付き合うまでの時間は、そう長くない。
(誰かが血の涙を流したのはまた別のお話)
緑簾の涙 -T.I- ｛°Raira°様｝→←ねこみつけた -H.S- ｛夏みかん様リク｝
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ちぇけらっちょ。 - 輪来さん» 了解しました！お応えするのが遅くなるのでご了承ください。ありがとうございます、頑張りますね！！ (2018年10月22日 6時) (
レス) id: 6d55399477 (このIDを非表示/違反報告)
輪来 - リクエストなんですが(唐突)、デクをお願いします！とても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2018年10月19日 16時) (レス) id: 8010af24fd (このIDを非表示/違反報告)
輪来 - リクエストなんですが(唐突)、デクをお願いします！とても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2018年10月19日 16時) (レス) id: 8010af24fd (このIDを非表示/違反報告)
ちぇけらっちょ。 - きのこさん» リク承りました！ ですが、もはや日常ですがスランプ患ってるマンなのでお答えできるのが遅いです…すみません…。 (2018年10月14日 11時) (レス) id: 6d55399477 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - リクエストよろしいでしょうか？心操君でお願いします！！(期待のまなざし) (2018年10月14日 10時) (レス) id: b000323d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぇけらっちょ。 | 作成日時：2017年5月11日 10時
