家族と歩む ページ48
久しぶりに轟家の居間に家族が揃った。
お父さんはさっきまでいたが、急に仕事が入ったため
不在。
なかなか腰をあげようとしないお父さんは私が代わり
に行こうとしたら渋々ながらも向かってくれた。
お父さんと入れ違いで入ってきた焦凍にはぶっ飛ばさ
れる勢いで怒られた。
冬美には大泣きされた。
ただ1人、夏雄だけはなんとか2人を落ち着かせようと
奮闘していたが、空回りしている。
「今までどこに行ってたんだ！！！！！みんな心配し
たんだぞ！！！」
「もうこんなこと絶対しないでお姉ちゃん！！！」
「ちょ、2人とも落ち着けよ！」
「あはは〜…ご迷惑をおかけしました…。」
「そんな呑気に！！今日だってウチのクラスが大変な
ことになってたんだぞ！！！それに、」
「そろそろ説明を始めさせていただいてもよろしいで
しょうか。」
癒華の一言に空気が凍りつく。
とてもいい笑顔で微笑んでいらっしゃる。
「あ、あの、すみません、こんな…。」
「本当ですよ。いつまで経っても騒がしいったらあり
ゃしないんだから。全く、エンデヴァーといい、氷雪
弟妹といい…。」
はっきりものを言っちゃう癒華はすごいが、少しくら
い手加減してあげてもいいと思うんだ。
「それで、姉はどんな状態なんですか？」
涙を引っ込めた冬美が問う。
「まず、今回の怪我についてですが、腕と太腿を骨折
し、頭には大きな切り傷ができていました。背中の方
も打撲が酷く、普通の人なら完治するまで半年は掛か
りますが、氷雪ならあと2週間ほどでピンピンするで
しょう。」
そんなに引かないでくれお姉ちゃん悲しくなるから。
「それで、姉は……どんな、病気、なんですか。」
夏雄が酷く言いづらそうに問う。
「ちょっと夏くんどういうこと！？病気って…！」
「落ち着けって。俺もさっき姉ちゃんからチラッと聞
いただけで、詳しくは知らない。」
冬美が夏に突っかかる一方、焦凍は一点を見つめて、
どこか合点があったかのように、茫然としていた。
「…体育祭の時…姉ちゃんと親父が話してるのを聞い
た…そういう意味だったんだな。」
「あぁ…聞いてたのか。」
「…症状は今回の件で大幅に悪化し、いつ倒れるかも
わからない状況です。もしもう一度このようなことが
あれば、氷雪は確実に亡くなるでしょう。」
「それでな、」
3人の目を順番に見て、言う。
「ヒーロー、引退することにしたんだ。」
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水蓮月夜(プロフ) - 座布団さん» いえいえ！ご意見いただけるだけありがたいです！ありがとうございます。ミリオはいい奴だ…！ (2020年4月7日 18時) (
レス) id: 46a31dc65f (このIDを非表示/違反報告)
座布団 - オチ決まってたんですね(￣▽￣;)すいません！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: 5f3a5b3cfe (このIDを非表示/違反報告)
座布団 - 凄くこの作品大好きです！！オチ希望は通形ミリオです！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: 5f3a5b3cfe (このIDを非表示/違反報告)
水蓮月夜(プロフ) - ミナさん» ご意見ありがとうございます！先日のアニメでホークス出てきましたよね。カッコよかった〜！年齢も近いし、良いかもしれませんねd(^_^o) (2020年4月2日 9時) (レス) id: 46a31dc65f (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ホークスがいいです！ (2020年4月2日 9時) (レス) id: 1305b21a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水蓮月夜 | 作成日時：2019年4月26日 18時
