なにしてんだ ページ6
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「とりあえず髪の毛乾かしなよ」
『ん、やってくれんの？』
風邪ひくといけないからドンヒョクにお風呂を貸した。彼女が出来たくせにこうやって私の部屋に来るところはなにも変わらない。濡れた髪の毛を拭きながら、ドンヒョクは私を見上げる。
「…しょうがないな」
『そうこなくっちゃ〜！』
彼女に髪の毛乾かされんの好きなんだよね〜、って言ってたのは先輩と付き合ってたときだっけ？覚えてなくていい記憶が蘇る。
『Aここおいで』
床に座ったドンヒョクが足の間をポンポンと叩く。
「なんで？」
『はぁお前わかってないな』
ぐいっと手を引っ張られてドンヒョクの脚の間に膝立ちさせられた。付き合ったらこんなことできるんだと思ってまた嫌な気持ちになるけど。
『はい、このまま乾かして』
「うん」
ぼーっと髪の毛を乾かしてたら、ふらっと姿勢を崩しかけた。
『っおい、』
「あー、ごめん」
『ん』
形式上は腰を支えられてるだけ。でもほぼ抱きしめられてるのと同じ。なんでまたそういうことするかな？
『…まだ？』
「まだ。あとちょっとだけ」
あとちょっとだけ、このままでいさせて。浮かんできた涙は無理やり引っ込めて、友だちの彼氏だって自分に言い聞かせた。
『やっぱりAいい匂いするよね』
「…彼女よりも？」
『なに？妬いてんの？』
「やめてよ勘弁して。はい、おわり」
早く腕ほどいてほしい。本当はずっとこうしていたいけど。もうそれも終わりにしたいから。
『お前ジェノのこと好きなの？』
「……え？」
『このあと電話すんでしょあいつから聞いた』
「うん、」
知られてたんだ。てか知っててなにしに来た？もしかして邪魔？自分は彼女いるのに？
『Aはジェノのもんになるの？』
「誰のものでもないよ。ジェノのものにはならない。」
もの扱いしないでよ。あんただって私のもんじゃないでしょ。ふわふわした前髪からやけに鋭い目線が私を突き刺す。
「それに、ドンヒョクのものでもない」
『わかってるよそんなの』
「ごめん。そろそろ約束の時間だから」
『そうだよな。ジェノ良い奴だし頑張れよ』
「…まって？別に好きとか言ってないんだけど？」
はいはい、ってドンヒョクが笑ったら雰囲気が少し柔らかくなった気がした。
「風邪、ひかないでね」
『おう、お前もな』
なにしてんだろう私。
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ぬこた(プロフ) - ぴょんさん泣初コメ送らせていただきます🎶 この高校生特有のアレ…ﾂｰｰｰﾝしちゃいました…泣え！？めちゃいいんだけど！？って言いながらもっかい読み直して今コメ送らせていただいております…(T . T) とにかく最高でした…本当にありがとうございました泣 (2021年10月23日 20時) (
レス) id: 6364371bd2 (このIDを非表示/違反報告)
ソア(プロフ) - かれこれ5、6年占ツク読んできてるけど初めてコメントします！すっごいドキドキしました！楽しみにしてます^_^！！ (2021年10月22日 20時) (レス) @page7 id: 2f045f2b70 (このIDを非表示/違反報告)
リュイ - ナイスですぴょんさん、今度はヘチャンなんですね！私、最近ヘチャン大好きなんですよ！これからも頑張ってください〜 (2021年10月22日 17時) (レス) @page6 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴょん
| 作成日時：2021年10月22日 13時
