女神の伝説8 ページ14
再びスピーカーにしてタダさんを呼んだA様に、はい。と返事をしたタダさん。
そしてケータイから、女の人の声がした。
「あなた？いるの？？
今日は何かの記念日だったかしら？
部下さんが、あなたがレストランを貸切にしてランチを取ってくれたって連れてきてくれたのよ！
こんな素晴らしいレストランなんて久しぶりだわ」
とても嬉しそうな声に男はホッと息を吐いた。
「あ、あぁ…
たまには、ね
好きなものを食べなさい」
パパありがとー！と女の子の声も聞こえて、安堵の表情を浮かべた。
タダさんに、引き上げろ。と一言告げ、ピッと電話を切ったA様は、またバカにしたように鼻で笑う。
『自分の立場を理解できたかな？
貴様が相手をしているのは我々、反社会的勢力である梵天だと言う事を肝に銘じておいてもらおう
反社には反社のやり方がある
平和ボケしている貴様ら表の人間が持っていない物を常に持ち歩いている』
「…チッ…犯罪者共が…」
A様は立ち上がり、睨んでいる男の髪を勢いよく掴んでテーブルに頭を押さえつけた。
ガン！！と鈍い音を立てて男は痛みに顔を歪める。
『弾が当たらんよう頭は低く生きていけ』
男の耳元で殺気を纏わせながら言ったA様は、パッと手を離して男に背を向けた。
慌てて扉を開ければ、なにも言わずに出口へ向かう。
正面に停めていた車の扉を開けて、来た時と同じ道を通ってアジトへ戻った。
門を潜るとズラリと並ぶA様の部下たち。
その奥では九井様の胸ぐらを掴む蘭様と、その蘭様を止める竜胆様がいた。
並んでいる部下たちの前に車を停めて扉を開ければ、お疲れ様です！！と声が響いた。
それらをまるで聞こえていないかのように気にすることなく、一直線に蘭様達の所は向かうA様。
後ろをついて歩けば、タダさんもちょうど到着したらしく早足にこちらへ来た。
「お疲れ様ですタダさん」
「あぁ、お前もご苦労だった」
いえ。と返せば目の前に蘭様達がいて、姉ちゃん！と竜胆様が声を上げた。
「姉ちゃん！無事だった！？
何もされてねぇ！？」
普段なら何かを言うはずのA様は、駆け寄ってきた竜胆様の腕に少し触れるだけで九井様の前に立った。
そしてA様は勢いよく拳を振り下ろした。
ガッ！！と鈍い音と共によろける九井様。
これには蘭様も竜胆様も驚いたようで、A様とそっくりな紫色の目を大きく見開いていた。
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轟琴葉(プロフ) - 凄く面白くて小説の書き方や表現がとっても上手くて二、三度読み返してしまいました！これからも活動頑張ってください！ (3月24日 14時) (
レス) id: 527b239b5f (このIDを非表示/違反報告)
喜成 - 読み終わってしまったが。次何を読んだらいい?これ以上の作品ありゅ? (2023年4月21日 20時) (レス) @page41 id: 330e82b250 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - めいだぅ！さん» コメントありがとうございます！！嬉しい限りです😭 めいだぅ様にとって記憶に残る作品になれた事を誇りに思います✨ ありがとうございました🥰 ぜひ今後ともよろしくお願いいたします☺️ (2023年2月8日 16時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
めいだぅ！(プロフ) - 完結おめでとうございますうぅ😭ずっとずっと1番大好きな作品で追いかけさせて貰ってました😭この小説で号泣したり、笑ったり、ときめいたり、ほんとに素晴らしすぎる作品でした😭主さんの今後のご活躍楽しみにしてます(^ ̥_ ̫ _ ̥^) (2023年2月7日 23時) (レス) @page41 id: c10d69082a (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - YUMiさん» コメントありがとうございます！！ そう言ってもらえると嬉しいです😭😭 沼にハマってください仲間です😂 こちらこそありがとうございます♡ ぜひまたよろしくお願いします✨✨ (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年9月28日 20時
