20.重岡大毅×神山智洋×ゆっくり ページ21
〆.
食後のまったりタイム。
お風呂は入れる人、入りたい人から自由に入る。
のんちゃんが流星を引っ張り二人で入ったので、
リビングに残されたのは私たち三人。
「あんな大男二人で入れるほど、お風呂大きかったっけ?」
「さすがに湯船同時はないと思うで。むさくるしそうやけど」
ともくんがファッション誌をペラリ、めくりながら笑った。
「女子二人ならまだしも」
「わ、ともくんやらしー」
「ちょっと待てぃ!」
もしかしたら、ともくん、脳内再生したのかな。
美女二人が入浴してるシーン。健全な男子だね。
「……………あれ、大ちゃんも想像してた?」
「は、はぁっ!?してへんしっ」
「顔赤いから」
「それは……っ」
大ちゃんも男の子だなぁ。
「しげの脳内は、女子二人やなくてAとしげやもんな?」
「あほぉ!!そんなんちゃうわっ」
「え、大ちゃんと私?二人でお風呂入る?」
「お前なぁッ!!」
耳まで赤くしちゃって。
「嫌なんだ?今日は大ちゃんにフラれてばっかり。ともくーん、流星とのんちゃん出てきたら私たち二人で入ろ?」
「俺はウェルカムやけどな?」
「なんでそんな余裕やねん!腹立つわ!」
食後のほうじ茶を、ズズっ。
私とともくんの空間は時の流れがゆっくりしてる。
「さぁ、大ちゃんもゆっくりしよ」
なんとなくともくんと並んで座っていたソファー。
大ちゃんも座れるようにと、さらにともくん側へ近づいた。
「そ、しげはのんびり俺らのイチャイチャ見とき?」
「ゆっくりできるかぁ!!!!」
大ちゃんは無理やりに私とともくんの合間へ割り込む。
「何してるん?どんな光景?」
「あ、おかえりー」
ぽかぽかになった二人。
お風呂上がりは特に色気がすごい。
「今から三人でお風呂入ろうか?って話してた」
「は!!??」
のんちゃんもうるさいねー。
「冗談。一人で入ってきまーす」
男女だの恋愛だの意識したら、
きっとこのシェアハウスでは生きにくい。
こうやって適当に流して、ぬるま湯に浸かっていたい。
〆.
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作者名:はゆな | 作成日時:2018年11月25日 14時