18.重岡大毅×焼きプリン ページ19
〆．
「おっかえりぃ〜！何買うてきたん？なあなあなあなあ」
なあ、を4回繰り返してる。なんとなく、言う側も聞く側もテンポが良くてしっくりくる回数みたいだ。
「大ちゃんには焼きプリン」
「えっめっちゃ好きやん好き」
「公開告白なんて大胆やね？」
「？！あっ、あほ！！ちゃうわい！！」
からかったら面白いなぁ、大ちゃんは。
ともくんもニヤニヤしてるし。茶番、もうちょっと続けてみよう。
「あー違うんだ？残念。大ちゃんが私のこと好きだったらなーなんて妄想してたからつい。焼きプリンのことだよね、ごめんごめん」
「えっ、！？あ、ちょ、」
「はぁ〜悲しい、片想いだよね、やっぱり。焼きプリンあーんとかしたかったけど、好きじゃないやつからされても嬉しくないよね、うんうん」
「違っ、」
「ともくん、冷蔵庫になおしに行こ？」
「せやなあ、」
「待ってぇえ〜！！！」
大ちゃんの絶叫を聞き流しながらリビングに繋がるドアを開けると、
ふわっといい匂いが私たちを包み込む。
「A！おかえり！」
「のんちゃん？俺もおるんやけど」
「ほんまや」
「ほんまや、ちゃうねん」
二人がコントを始めたので、それも無視して冷蔵庫を開ける。
「……A、さっきの、」
「あれ。大ちゃんいつの間に」
「Aは……その、俺のこと、」
「さっきで好き好きメーターの数値が減ったので、ナシってことで」
「ええええ〜……」
しゅーんと落ち込む彼の耳は赤いまま。
「でも、あーんしたいのは変わらずですね」
「え、！………マジですか」
「マジです」
大ちゃんの好意を知りつつからかうなんて、罪だなぁと自覚しつつも
楽しいから仕方ない。
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年11月25日 14時
