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03.重岡大毅×散歩 ページ4
〆．
「ごちそうさまでした！あ、大ちゃん待って」
「言われんでも待つしぃ〜」
玄関でスニーカーを履く大ちゃんを引き留め、
急いで上着を羽織る。
「今日は朝市やってるらしいで」
「そうなんや、何か見よ」
朝のこの時間はシェアハウスの住人も邪魔してこない。
当たり前のように手を繋ぎ、キラキラと眩しい朝日に照らされた。
「今日は暑くなりそうやなぁ」
「大ちゃんは年中無休で暑苦しいよ」
「なんやと！」
むっとした彼が私の顔を覗き込む。
が、すぐに顔を赤くして、離れていく。
シャイ岡である。
「あら、おはよう」
近所の老夫婦にご挨拶。
繋がれた手を見れば、誰しもが
「お似合いの恋人さんねぇ」
なんて微笑む。
「恋人さんやって」
からかい半分、指まで絡めてみれば、
「悪くないな」
そのままほどかれることもなく、握る力だけ少し強まった。
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年11月25日 14時
