14.小瀧望×恋バナ ページ15
〆．
まあ、寝ないんだけど。
お昼寝誘われすぎて眠くないや。
寝てしまって力の抜けた流星の腕をほどき、一度部屋に戻る。
休日って言ったって、また平日が来れば忙しくなるんだから。
もう今日は出かけるつもりは無いし、明日の準備をすることに。
「A〜♪」
「あ、のんちゃん」
「え、どっか行くん」
「んーん、明日の支度」
「えー！そんなんせんとゴロゴロしよ〜」
「ゴロゴロし過ぎてしたくないの」
「じゃあゲーム」
「飽きた。支度終わったらケータイいじいじするつもりなの」
「つまんな！」
「私の人生つまらん言うな」
「恋バナしよ！」
「よく話を続けようとできるね」
「俺からな？俺の好きな人は〜髪サラサラで〜」
私の髪を執拗に撫でながらニヤニヤしてる。
「ほっぺたもすべすべやな？」
「美肌ケアは頑張ってるからね」
「声も好き。ほら喋って？のんちゃんらぶ、って」
「言いませーん」
「かわいっ」
今日はどうやら、のんちゃんが私デレ期みたい。
「でもなー、唇の柔らかさは知らんねん。確かめよかな〜」
「指で確かめてね」
「え〜。熱測る時もおでことおでここっつんするやん」
「だからって柔らかさを確かめる時に唇と唇くっつける理由にはならないからね」
「もお。てかわかってます？Aさん。俺、結構攻めてるんやけど」
「わかってるよ。のんちゃんが割とドキドキしてるのも知ってる」
とん、とのんちゃんの胸元に手を当ててみると、本当に動きが速い。
「シチュエーション的に、どう？」
「そんなにしたいの？」
「したいやろ、そりゃ」
「はい、ちゅー」
近くにあったうさぎのぬいぐるみに口付け。
それをのんちゃんの口もとに持っていくと、
私ごとぎゅっと抱きしめて、ぬいぐるみ越しにキスをした。
実質してない。
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年11月25日 14時
