第六章【決断オーバーロード】 ページ40
ハヤテside
あれから機体の操縦訓練で俺は翼を狙うようになっていた
訓練終了後皆、メッサーに厳しい指導を受けている
メ「チャック少尉。エネルギーロスに気を付けろ
ミラージュ少尉。右後方の警戒が甘い。アラド隊長のフォローがなければ落とされていた
早乙女准尉。全てにおいて文句なしだが歌と操縦を両立するならばどちらかが疎かにならないよう注意しろ
以上だ。解散」
ところがメッサーは俺には何も言わなかった
ハ「ちょっと待てよ!呼び止めといて俺には何もなしかよ!」
貴「ちょっとハヤテ!」
去っていく後ろ姿にそう言うとメッサーは顔だけで振り向きバッサリと切り捨てた
メ「論外だ。話をする価値もない」
グッと言葉に詰まっているとメッサーはもう一度口を開いた
メ「いや、一つ忠告しておこう。実戦では躊躇うな。確実に敵を落とせ。この三回の訓練でお前は翼しか狙っていない。ミラージュ少尉。お前もだ」
痛いところを突かれたミラージュは反論した
ミ「空中騎士団はともかく新統合軍のパイロットは操られているだけです!」
その言葉に俺も同調する
ハ「隊長やチャック、Aだって新統合軍とやる時は翼を狙ってるぜ」
メ「隊長達にはその技術がある。だがお前達は違う。今のままでは必ず死ぬ」
ミ「中尉!私のミスについてもう少し詳しく!」
その通りだと思ったのかミラージュは次にアドバイスを求めた
メ「お前の操縦は正確だ。ミスもあえて言えばという程度に過ぎない」
ミ「では……」
メ「それがお前の欠点だ。お前の動きは教科書通り。だから次の動きがすぐ読める。歴戦の勇者を相手にすれば一瞬で撃ち落とされるだろう」
ミラージュはマニュアル通りに動いてるってことか……?
何て考えていると話の矛先が俺に移る
メ「ハヤテ准尉は未熟だが時々予想もしないような動きをする。インメルマンダンスか……でたらめだが操縦センスだけは認めよう。いずれ死ぬことに変わりはないが」
認められたかに聞こえたが最後の一言はいらないな
ミラージュを見ると押し黙ったままメッサーが去っていくのを見送っていた
チ「厳しいねぇ死神様は」
ハ「気にすることはねぇぞミラージュ!」
取り合えず落ち込んでいるように見えるミラージュを励ましておく事にした
ミ「……」
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リマ(プロフ) - レッドテールさん» この作品を参考にして作品を書いてもよろしいでしょうか? 感動するの作品なので・・・ (2018年10月12日 17時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
レッドテール - マタタビさんコメントありがとうございます!この作品を好きだって言ってくれてとっても嬉しいです!夏休みに入ったので頑張って更新していきます!これからもよろしくお願いします! (2017年7月21日 11時) (レス) id: 1fd051a143 (このIDを非表示/違反報告)
マタタビ - こんばんはー!マタタビです!私この作品好きです!頑張ってください! (2017年5月30日 20時) (携帯から) (レス) id: 4efe3cb1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ジン(プロフ) - 待ってましたー! (2016年7月26日 20時) (レス) id: d437bf2317 (このIDを非表示/違反報告)
レッドテール - やっと更新出来るようになりました!長い間お待たせしてすみません!これから頑張ってアニメに追い付こうと思います!期待に添えるよう頑張るのでこれからも宜しくお願いします! (2016年7月25日 14時) (レス) id: 083304ccc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レッドテール | 作成日時:2016年5月6日 17時