あっけない? ページ2
「す、す、す、す、すみません!」
直立不動で返事をすると、言い方がツボに入ったのか、大きな笑い声が聞こえた。
?「はーはッ、どんだけどもってるの〜(笑)」
うわぁ、恥ずかしい・・・
そこへスタッフさんが走ってきて、韓国語で何か捲し立てている。
ス『ここはユチョンさんの撮影中ですよ、ユノさんは隣のスタジオですっ!急いで!』
話している内容は聞き取れないけれど・・・
こんな所で会うってことは、やっぱり彼は芸能人?それともモデル?
ただ話しているだけで横顔も立ち振舞も綺麗で凛々しい。
彼がいるだけで、一気に周りの空気も変わった気がする。
住む世界が違う、そんな感じ。
「あ、あの・・」
"どこかで会いましたよね?"
"私のこと、覚えていますか?"
・・・なんて簡単に話しかけられるわけがない。
あの日のたった一瞬の出会いを、〈運命〉と呼ぶには大袈裟すぎる・・・でしょ?
――でも、もし、覚えていてくれたら?
そんな淡い期待はあっけなく砕けることになる。
?「気をつけて?(笑)」
彼は私をチラッと見て、またスタッフさんに囲まれて去って行った。
芸能界じゃ綺麗な女優さんやモデルさんに囲まれているだろうし、私なんて興味の対象にもならなかったんだ・・・
韓国の芸能界事情は全くわからないけど、そういうことだよね。
「追いかけてサインでも貰えばよかった・・・」
心底残念に呟いていると、「今度、サイン貰ってあげようか?」と天の声。
「ユチョン〜!」
ユ「あの人のサインが欲しいんでしょ?」
「へへっ・・、名前も知らないんだけどね。ファンになっちゃったみたい」
ユ「ふぅ〜ん・・・」
「ユチョン、あの人知ってるの?モデルさん?」
ユ「・・・俺も詳しく知らないけど」
「そっか、サインには‘Aちゃんへ'ってお願いね♪」
ユ「図々しいな、A。チェッ・・俺だってサイン書いてあげるのに」
「え〜と、じゃあユチョンのも下さい(笑)」
ユ「ついでか!(笑)」
「ふふっ、もう〜笑わせないで〜」
ユ「ふはっ、ふはっ、ふはっ(笑)」
何だか二人でコントしてるみたいになってしまったけど、思ったより彼へのダメージは大きくて・・・一人だと落ち込みそうだった。
芸能人って、大変そう・・・
ユ「どの仕事でもそうだよ。――自分で選んだ道だから頑張れる」
無意識に言葉に出ていたらしく、ユチョンが返事をしてくれた。
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hatoko(プロフ) - たみさん» ありがとうございます!たみさんも風邪に気をつけて下さいね~。なかなか進まないお話たちですが、ブログの方でも別のお話をコッソリ書いてますので、お暇があれば覗いて見てください(笑) (2013年11月25日 23時) (レス) id: 7029483027 (このIDを非表示/違反報告)
たみ(プロフ) - 更新待ってました!寒くなってきたので風邪などにご注意下さいね。続きいつまでも待ってまーす (2013年11月25日 1時) (レス) id: 911808308f (このIDを非表示/違反報告)
hatoko(プロフ) - たみさん» こちらにもコメありがとうございます〜♪少し更新してからと思い、遅くなりました・・スイマセン^^;さぁ、再びユノとの接触です・・・(笑) (2013年10月24日 0時) (レス) id: 0f083704a5 (このIDを非表示/違反報告)
たみ(プロフ) - あんにょん♪実はこちらの作品で、hatokoさんペンになりました(*^ω^*)こちらも楽しみにしてます。 (2013年10月16日 6時) (レス) id: 911808308f (このIDを非表示/違反報告)
hatoko(プロフ) - みえさん» コメありがとうございます!ちょっと多忙になったんですが、週末には更新したいと思います…(^-^)/ (2013年8月2日 23時) (レス) id: 7029483027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HATOKO | 作者ホームページ:http://popoya8105.blog56.fc2.com/
作成日時:2013年5月21日 23時