【歌い手】-ハイドアンド・シーク-【うらたぬき】

40話 ページ43

「……しつこいし、断りきれなかったから仕方なくお前といたんだけど」

優衣「誰その女！名前は？！」

「……何するつもりだよ」

優衣「そいつがいなかったら！！」

「やめろ！お前にはもう関係ない。彼女に手出ししたらただで済むと思うなよ」


そう言い放って帰った




ーーーーーーーーーー
貴方said


『渉くん』

渉「あ、あれ、いたんだ」


声をかけるとびっくりしたのか一歩下がった

『あ……ごめん…えと、……あり、がとう……』

渉「ううん、大丈夫だよ。帰ろ」

久しぶりに渉くんと帰れる


嬉しい……


『……そう言えば…渉くん』

渉「ん？」

『sionって知ってる？』

渉「sion？あ、新人歌い手で土曜にワンマンやる伝説の人？」

『あ、その人。』

渉「が、どうしたの？」

『ワンマンライブチケット当たったんだけど、私色々忙しくて。お母さんたち帰ってくる日だから行けないの。だからあげる。浦島坂田船の人達誰かと行って？』

渉「え、そんなもらえないよ……」

『もしかしてsionさん嫌い？』

渉「いや、嫌いじゃなくて……むしろ好きだけど……」


むしろ好きだけど


その言葉に心臓が跳ねた



私の言ったことはすべて嘘


渉くんに来て欲しいから。

渉「めっちゃ行きた……でも……」

『いいよいいよ、行きなよ』

渉「そ、そこまで言うなら行くよ！」

やった……！

渉「そう言えばsionってやつTwitterフォローしてないや。しよ」

まって通知入る


まってお願いまっt……ﾋﾟﾛﾝ


『あ』

渉「なんか通知入ったよ？」

『ら、LINEかなぁ……？』

渉「にしても凄いよなぁ。歌い手始めて１ヶ月もないのに、ワンマンするし。めっちゃ伸びるし、それにそらまふと知り合いだったとは」

『た、たしかに、凄いよね〜』

とかなんとか



雑談して分かれた。


・





・

ワンマン当日


＜sion@ワンマンライブ開催＞

ワンマン当日きましたね！
午後５時だから体力つけないと！
ステージに立つときあやふやなときあるけど
暖かい目でみてね！笑笑
リプを適当に返すかなぁ




＞やばい！ちょー楽しみ！

＜楽しんでねー！

＞物販のためにお小遣い先下ろし？しました！
＜わざわざありがとう！

＞自宅待機民だけど頑張ってね！
＜頑張るよ〜

＞いきまーす@うらたぬき
＜うらたさん！来てくれるんですか！

＞うらたに誘われた身@坂田
＜坂田さん？！是非楽しんでください！



うらさかかぁ

うらたさん全て仕組んじゃったけど…

5時まで体力つけよ

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