【歌い手】-ハイドアンド・シーク-【うらたぬき】 (ページ30)

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朝。

スマホのバイブ音で目が覚める

Twitterか

特にTwitterではなにもしてないし、通知が入るときはよっぽどなときぐらいなんだけど。

誰かにフォローされてる

なーんだ、そんなことか

適当に思い込み、通知をみた

【うらたぬきさんがあなたをフォローしました】

『…は？……………よし寝るか』

ﾊﾞﾝｯ

真冬「Aちゃんおはよ！！」

いきおいよくドアを開けて挨拶する真冬

びっくりしたぁ…

『ぁ、お、おはよ！！ごめんね！今から用意する！』

私服のまま寝ていたことに気付いた

あっ、やばいじゃんこれ。

真冬と一緒にリビングにおりる

『え、まって、どうしたのこれ？』

真冬「僕が作った！」

『…美味しそう！真冬って料理上手だね！』

心の中の呼び方で呼んでしまった

真冬「！…呼び捨て…う、嬉しいな…」

ちょっと顔を赤くしながら言った真冬

可愛い…

『あ、えと、食べよっか！先に食べてて！私、着替えてくる！』

顔が赤くなったと思い、逃げるように部屋に戻る

まだ7時前か。

…あの……スマホ触る気になれないんですが…

『私、夢見てるのかな。いや痛いから夢じゃないな。え、じゃあ死ぬのかな。どうしたんだろう。』

鏡を見ながら自問自答しまくる私。

スマホをそっと取り、Twitterを開こうとする

ﾌﾞｰ

『うわぁっ！？！』

突然の通知にびっくりしてスマホを落とす

な、なに！？

ちょっと警戒しながらTwitterを開く

ちゃんと目に映ってるな、！？うらたさんからフォローされたよ！？

ん？

DMのとこに1通知がある

『私なんかにDMする人いるのかな…』

あ、まって、うらたさんって、渉くんでしょ？

渉くんて、私がTwitterやってるの知らないじゃん？

まぁ、Twitterの名前が【A◇こたぬき】だし。

リスナー感丸出しだし。。

え、でもこれで私って分かるの？

DMの相手は……

『ふぇっ…！？？？！』

うらたさんだった

え、なに！こわい！

偽物！？

プロフを確認すると本人でした

【突然のDMごめんなさい。暇潰しにフォロワー欄を見てたら、僕の知り合いの名前と
　同じ人がいて気になったのでフォローしました。こたぬき？さんですよね。なんか、
　すみません】

めっちゃ真面目

私は焦りながら文字を打つ

【フォローありがとうございます！嬉しいです！えと…知り合いって…？どんな子ですか？】

え、何きいてんだ私