【歌い手】-ハイドアンド・シーク-【うらたぬき】 (ページ20)

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あのね、「カップ麺なう」じゃないでしょ

ちゃんと食べないと…

渉「ぇ、ちょ、いいの？てか、そんなの悪い…」

『いいから…！』

早歩きで家に向かう

悪いよ、とかいいながら、ちゃんと着いてくる渉くん

この人が………

『うらた、さん……』

渉「ん？」

『…え…っ…！？』

声に出てた……？

ま、まぁ、いいや(良くない。

とりあえず到着。

渉「ここが君の家か」

『入って』

渉「ぁ、お邪魔します」

台所にいって、すぐご飯を作り始める

『ハンバーグ、だけど、嫌いじゃない…？』

渉「ハンバーグ？え、めっちゃ好きだよ！」

『よ、よかった…不恰好だけど、それでもいいなら…』

渉「気にしないよ。あ、トイレ借りていい？」

『わかる？』

渉「ん、さっきチラッとみたからね」

意外とハンバーグ好きなんだなぁ

可愛いとこあるんだ…

とりあえず、んー肉はできた。

野菜適当に切るか

ハンバーグを焼きながら野菜を切る。

『火、通ってるかな…？』

裏表ちゃんと見たら焼けてた

にしても、渉くんおっそ((

呼ぼっかな

『わ、渉くん？』

なにしてんだろ

ｶﾞﾁｬ

渉「あ、ごめ…『そこ座って？』う、うん」

『堅苦しくしなくていいよ…？』

渉「んー、じゃあ普通にする」

そう言ったら、スマホをいじりはじめた

Twitter？LINE？なんだろ

あ、どうでもいいか((←

『ふー、できた！』

やっぱ不恰好じゃん…

とりあえず運ぶ

『お待たせ…口に合うかどうかだけど、どうぞ』

渉「ねぇ」

『は、はい！？』

文句！？

ぇ、やっぱへたくそだったかな！？

渉「……どこが不恰好なんだよ。綺麗だよ。Aって料理、上手いね。俺、
　料理できる女子好き」

ん！？

逆に誉められた！？

好き！？

あ、料理できる女子か…

自惚れすぎだ、私。

『ぁ、あ、、あありがとうっ…！』

ｶﾞﾀｯと椅子に座り、向かい合わせになって食べる

沈黙。

まるで、話をしないカップルのようで。

渉「なにこれ…ちょーうまい…本当凄いね！」

渉くんが沈黙を破って同時にまた誉められた

『え！？ありがとうっ、上手くできてよかった…』

渉「高1でここまでできるって凄いなぁ。将来こんなお嫁さんもらいたいな、とかw」

『…えっ…？』

脳内がフラッシュバックした

理解できなかったのもある

渉「だから、君とか…そんなお嫁さんがほしいって…」