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少女の過去____ ページ2

翔太)おーい!帰ろうぜ!!

いつも、学校が終わると、私を迎えにきてくれる。


私の彼氏。翔太。


貴)うん!!

そして、私の名前はA。

もう、2年前から付き合ってるカップルだ!!

クラスメート)あんまりイチャイチャすんなよー!


翔太)うるせー。

翔太はクラスにいる中間的存在で、人気でも、人気が悪くもない。普通だ。


私は…そんな彼氏が大好きだ。






貴)もう此処で良いよ!

私は家から何百メートルか離れた所で、彼氏を先に帰らせた。

翔太)え?大丈夫なのか…?

貴)うん!もうあと少しだし!

翔太)そっか…、じゃあまたな!


貴)うん!また明日!!




でも、その少女に、いつも通りの"明日"が来ることはなかった。




貴)ただいまー!!


すっかり、古びた扉を押すように開ける。


ガラガラガラ…


母)あ、おかえり!A!

父)遅かったなぁー!

この二人は、私の母:亜由美(アユミ)

そして、私の父:拓実(タクミ)

お母さんは町に、布を売ったり、作ったりしている。


お父さんは大工さんで、人気者の人だ。


貴)ねぇ、お母さん!今日のご飯は?

母)えー?今日のご飯はね…、たくあんとごぼうの味噌汁よ!


貴)やったぁー!たくあん付いてる!!

私の家はあまり裕福じゃなく、質素なご飯や、
お母さんのお下がりの服しか無かった。


でも…幸せだった。


『ガタガタガタッ!!!』


勢いよく扉が揺れる。


貴)え…?


あんまり、風が吹いてなかったのに、急にこんなに強く揺れるのは不自然だ。

貴)…な、何だろ、

私が扉を開けようとすると、


父)開けるなッ!!

父が飛び込んで来て、私を扉から引き裂いた。


貴)きゃッ…、

ドサッ、


母)…あ、あなた…。

母は、怯えるような目で父を見ている。


父)…あぁ、…亜由美…。お前らは、窓から逃げろ。




貴)え…?何で、?


小さい頃から勘の鋭い父は…色んなことを予測して、それが、百発百中当たっていた。



母)…も、もしかして…


父)鬼だ。


その瞬間、勢いよく扉が壊された。


鬼)あ"あぁ〜…ようやく壊れた。



鬼の顔は暗すぎてよく見えない。
母)ッ!?!?


父)早く逃げろッッッ!!

その瞬間、父の首が飛んだ。


貴)ぇ……、?


ゴトンッ…


父の生首が、私の足元に転がる。



貴)…ひッ………


私の心臓がドクンドクンと脈打つ。


貴)きゃあああああああ"あああああああああ!!

その瞬間、私の背中が誰かに押された。

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作者名:runa:小説好き | 作成日時:2023年6月6日 17時

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