おまけ:オンニの腕時計(ラナ) ページ21
私と付き合ってたドンへオッパと、大好きな大好きなAオンニが付き合うようになってから2ヵ月。
あの日。
オッパがオンニへの気持ちを自覚して、私とドンへオッパは『恋人』では無くなった。
もともと、妹のようにしか接してもらえていなかったのだけれど……
オンニにはそれがラブラブに見えてたらしいあたりオンニもだいぶ鈍い人。
恋人とのデートに女友達を呼ぶこと自体がおかしいのに、いつまでもオンニへの想いに気が付かなかったドンへオッパ。
鈍い2人は、想いを伝え合ってからは上手くいってるみたい。
そんな2人の姿を約束のカフェで見つける。
「オンニ〜♪」
「ラナ!!」
久しぶりのAオンニに抱き付けば、オンニがギュッと抱きしめてくれる。
ん〜、いい匂い♪
「ラナ、オッパには?」
そう言って変わらぬ優しい笑顔で腕を広げるオッパ。
そういうとこがダメなのに!!
Aオンニという素敵な彼女の前で、妹と思ってるとはいえ元カノにハグしようとするドンへオッパにベーっと舌を出す。
「彼女持ちの人にハグなんてしません!!」
「えぇ!!ラナが反抗期だ!!」
大げさにショックを受けた振りをして頭を抱えるオッパに、オンニが笑う。
「ラナ。ありがとう。でも、きっと拗ねちゃうからハグしてあげて?」
優しい優しいオンニ。
オッパがめんどくさいってお互い知ってるから←
オンニの言う通り軽いハグをする。
それで満足したらしいオッパが席に付けば、オッパの目の前にAオンニが座る。
以前と座る位置が変わってることにちょっとした切なさを感じたけど、向かい合うオッパとオンニはピッタリとハマったピースのようにも見えてなんだか嬉しくもある。
私はオンニの隣に座って。
「ラナ、ケーキ食べる?」
って聞いてくるオンニに頷く。
「どれにする?」
メニューをオッパが渡してくれて、美味しそうなケーキの写真とにらめっこ。
「あっ、これ美味しそう!!ん〜、でもこっちも捨てがたい……」
「ふふ。じゃぁ、私がこっち頼むからラナがもう一つの方頼んでシェアする?」
「いいの?」
「もちろん。」
「オンニ、大好き〜♪」
横に座るオンニに抱き付けば、よしよしと頭を撫でてくれて。
やっぱり大好きだって思う。
それから、私とオンニはケーキセットを注文してオッパはコーヒーを頼む。
「そう言えば。コート着てくれてるんだね。」
オッパが私のコートを指さして言うとオンニが不思議そうに首を傾げる。
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作者名：HARU
| 作成日時：2015年9月30日 21時
