今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:104,957 hit
小｜中｜大
2 ページ3
「デート。」
「………は?」
「え〜!!オンニ、彼氏できたんですか!?」
キャーって頬を挟んでテンションの上がったラナ。
「…誰?」
「ん?ドンヘの知らない人。だから、デートにお邪魔するのも今日が最後。」
「え〜 !!そんなの寂しい…」
「ふふ。今度は2人で会おうね、ラナ。」
「はい!!オンニ、約束ですよ!!」
「うん、約束。………じゃぁね。ドンヘ…」
「……………。」
明らかに不機嫌になったドンへはこっちを見ないし何も言わない。
ーーーいつもそう。
自分は別れてもすぐ彼女を作るくせに、私に恋人ができると不機嫌になる。
けど、それはただの子供みたいな独占欲。
寂しがり屋で甘えん坊なドンヘは、『友達』の私が自分より彼氏を優先することが嫌なだけ。
はじめのうちは、もしかしたらって期待した。
だけど、そんな希望を持つとこが無駄だって知ったから。
今はその独占欲がひどく鬱陶しい。
「じゃぁね。」
何も言わないドンヘと、笑顔で手を振るラナに最後に手を振ってカフェを出る。
ーーーこれで、しばらく会わなくてすむ。
そう、安堵しながら前を向いて歩く。
この想いを捨てなきゃ……。
何度もして果たせなかった決意。
けど、今度こそ本当に………
きゅっと唇を噛んで、約束の場所へ向かう。
そこに待つ人の事だけ考えようと思ってる時点でダメなことに本当は気が付きながら……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HARU
| 作成日時：2015年9月30日 21時
