君の耳に青いピアス (ページ2)

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「はい、あ～ん♪」

「ん～!!美味しい♪」

「…………。」

自分のすぐ隣。

ケーキを食べさせあってるバカップルは、今日も相変わらずラブラブで。

呆れたようにそれを眺めた後、自分のコーヒーカップへと視線を落とす。

何度も何度も見た光景に……いまだにズキズキと痛む胸。

バカなのは私だ……

ずっと好きだった彼は仲のいい友達で。

こうやってデート中に呼び出されることもしょっちゅう。

彼女に悪いからと断るのに、なぜか歴代の彼女全員が私の同席を良しとする。

今回の彼女も例に漏れず………どころか、すごく懐かれてる自覚がある。

「オンニにも。あ～ん♪」

「ヤー!!Aにしちゃダメ!!」

可愛くケーキの乗ったフォークを私に差し出すラナの手をとって、自分の口に運ぶ……ドンへ。

はぁ…とため息をついて、席を立つ。

「帰る。」

「えっ…?」

「ほら!!オッパのせいでオンニ怒っちゃったじゃない!!」

「ご…ごめん!!」

「はは。違うよ(笑)この後用事があるの。」

眉毛の下がったドンへと、ドンへに怒ってるラナにヒラヒラと手を振ってテーブルを離れようとして。

「用事?どんな??」

って聞いてくるドンヘにニヤリと笑って言ってみる。