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『こっち見て…?』

さっきより、ずっと甘さを含んだ声が降ってきて……抗うことなんて出来ない…。

『Aちゃん…可愛い……』

『ド…ンへさ…ん……』

引き寄せられてにギュッと抱きしめられれば、ドンへさんの香りに包まれる。

ドキドキして。雲の上にいるみたいに足元がフワフワして…

このままドンへさんの胸に身をゆだねたくな……

『OK!!良かったよ〜!!』

カメラマンさんの声にハットし、勢い良く離れる。

急激に体に血が廻りだしたかのように、全身がドクドクいってる。

『いや〜。完璧、恋人同士って感じだったよ。』

『本当に。ちょっと見てて恥ずかしくなっちゃったもの。』

カメラマンさんと姉さんが近づいてきて、ドンへさんと私を交互に見る。

『あ〜!!』

いきなり叫んだドンへさんがその場に座り込む。

なに!?どうしちゃったの!?って思えば、ドンへさんの上げた顔が真っ赤で。

『恥ずかしいぃぃぃぃっ!!』

ウルウルした瞳で、真っ赤な頬を両手で隠す。

呆気にとられた後、スタジオ中に爆笑が響いて。

思わずつられて私も笑う。

『意外と楽しめたんじゃない?』

『……うん。』

ニヤニヤしながら言う姉に素直に答えれば、驚いた顔をされた。

自分でもビックリしてる。

本当に、本当に。

カメラのフラッシュを浴びながら、それすらも忘れるほど………幸せだった。

目の前のドンへさんしか見えなくなるくらい。

きっとこれも彼の持つ魅力のせいなんだろうけど…

そう考えれば、ふと寂しさがよぎる。

『うん。楽しかった…楽しかったけど。』

『けど?』

『………それだけ。』

昨日触れた唇の甘さも、今日感じた幸せも。

きっと惑わされただけ。

ドンへさんにとってはよくある事と、演技というニセモノ。

「ねぇ…Aちゃん?今、自分がどんな顔してるか知ってる?」

「??」

「泣き出しそうなくらい切ない顔……辛い?撮影しない方が良かった?」

心配したように聞く姉は日本語で。

きっと周りに気付かれないようにっていう配慮で。

ふるふると首を横に振る。

例え、今私がどんな顔してたって撮影しない方が良かったなんて思わないから。

いつしか恐怖して避けるようになったこの感情の名前を覚えているから……

恐怖…??

恐…怖…

「ぁ……」

ガタガタと身体が震えて………私はそのまま意識を手放したーーー

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alexandrite_bbc(プロフ) - HARUさんはじめまして^^全作品読ませていただきました!占ツクからはもう離れてしまったのでしょうか、、、いつかまた更新されることを楽しみに待っております^^ (2019年12月5日 0時) (レス) id: 1875bc1f3a (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - とてもドキドキしながら読ませて頂いてます(//∇//)続きも楽しみにしています!! (2019年11月2日 5時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - 姫稀さん» ありがとうございます!!ずっと更新できていないんですが、こうやってコメントを頂けると頑張ろうって思えます!! (2018年9月19日 19時) (レス) id: 7152b2ed7f (このIDを非表示/違反報告)
姫稀(プロフ) - とても素敵な話で、読みながらドキドキしてしまいました。こんなシチュエーション最高 ヒロインちゃんとドンへがどうなるのか、めっちゃ気になります!!続きがとっても楽しみです♪ (2018年9月19日 9時) (携帯から) (レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。そうなんです。まさかのお馬さん出てきました(笑)ヒョクのたまに『どうした!?』って言いたくなるところも可愛いですよねwww更新、頑張りますね!! (2015年6月22日 23時) (レス) id: f9eb079c21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HARU | 作成日時:2015年6月15日 12時

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