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「Aちゃん…落ち着いた?」
「……ん。ごめんなさい……」
「良かった…。」
本当に安心したように息をつく姉に、酷く取り乱した自分が申し訳なくなる。
たかが………で。
「ごめんね、姉さん…。」
もう一度謝れば、ニッコリと笑った姉が私の頭を撫ぜる。
「私はAちゃんのお姉さんよ。謝らなくて良いの。」
いつもはポヤンポヤンした姉がすごく頼もしくて、くすぐったい気持ちになる。
「それに釘刺しといたから、次は簡単に手を出してこないと思うよ。」
「へ??」
釘を…刺した?
簡単に手を出してこない…?
姉の発言にビシリと体が固まる。
そう言えば、さっきも《彼は》って言ってなかった?
もしかして……いや、もしかしなくても……?
「あ…あの……お姉さま…?」
「ふふふ。バッチリ見ちゃった♪」
エヘ♡って可愛らしく首を傾げる姉に血の気が引いていく。
「ドンへ君、色気ダダ漏れだったよ〜」
《いやー、あれは見てる方も恥ずかしくなる勢いだったね♪》
って楽しそうに言われて、一気に顔に熱が集まる。
「姉さん!!」
「大丈夫だよ〜。見てたの私だけだし。」
全然大丈夫じゃない事を言われて、顔に集まった熱がボンっと頭を越えて飛び出してしまいそうで。
両手で顔を隠してうずくまる。
「もうやだ〜!!」
「え〜、明日はSJの雑誌の撮影見に行くのに。」
……………。
今なんと?
明日?撮影?……見に行く!?
「うそっ!?」
「ん〜、ホント〜♪」
「ヤダ!!私、行かないから!!行かないからね!?」
ーーーそう言ったはずなのに。
バッチリ髪型を決めた彼が、チラチラとこっちの様子を伺ってるこの状況はなんだろう(泣)
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alexandrite_bbc(プロフ) - HARUさんはじめまして^^全作品読ませていただきました!占ツクからはもう離れてしまったのでしょうか、、、いつかまた更新されることを楽しみに待っております^^ (2019年12月5日 0時) (レス) id: 1875bc1f3a (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - とてもドキドキしながら読ませて頂いてます(//∇//)続きも楽しみにしています!! (2019年11月2日 5時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - 姫稀さん» ありがとうございます!!ずっと更新できていないんですが、こうやってコメントを頂けると頑張ろうって思えます!! (2018年9月19日 19時) (レス) id: 7152b2ed7f (このIDを非表示/違反報告)
姫稀(プロフ) - とても素敵な話で、読みながらドキドキしてしまいました。こんなシチュエーション最高 ヒロインちゃんとドンへがどうなるのか、めっちゃ気になります!!続きがとっても楽しみです♪ (2018年9月19日 9時) (携帯から) (レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。そうなんです。まさかのお馬さん出てきました(笑)ヒョクのたまに『どうした!?』って言いたくなるところも可愛いですよねwww更新、頑張りますね!! (2015年6月22日 23時) (レス) id: f9eb079c21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HARU | 作成日時:2015年6月15日 12時