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『こら!!ドンヘ!!ヒョクチェ!!』
天の声が聞こえて、2人がグイッと後ろに引かれ少しだけ離れる。
『な…何!!?』
『何じゃない!!女性に二人がかりで迫るなんて、何やってるんだ!!』
『『えっ!!!!!!?』』
初めて気が付きましたと言わんばかりの様子で、こっちを見る2人。
だから、まだ近いんだってば!!
『うっわぁぁぁぁ!!』
『ご…ごめんなさい!!』
勢い良く飛び退いた2人は全身真っ赤で。
飛び火する様に私も真っ赤なのがわかる。
『すみません!!うちのメンバーが失礼しました!!』
両手でドンヘさんとヒョクチェさんの頭を押さえて、自分も頭を深々と下げる……イトゥクさん。
それに続くように2人が《ごめんなさい!!》と声を上げる。
『大丈夫ですよ〜♪』
って返事したのはなぜか姉で。
『普段男の人と関わりを持たないから、Aちゃんにはちょうどいいくらいよね?』
『姉さん!!』
とんでもない事を言い出す姉の口を急いで手で覆えば、手の下で姉が笑ってるのがわかる。
『え…じゃぁ、彼氏…いないの?』
『ドンヘ!!』
抑えられた頭をガバッとあげて言うドンヘさんの頭をイトゥクさんがバシリと叩く。
えぇ、いませんけど!!
高校以来いませんけど!!?
『…何か問題でも?』
にっこり。
これ以上ない笑顔で言えば、目の前のヒョクチェさんが《ひぃっ》と失礼な声をあげて一歩下がる。
なのに。
『あはっ。そっかぁ〜。いないのかぁ♪』
なんていい笑顔で追い打ちをかけてくるドンヘさん。
『問題なんてないよ〜。むしろ良かったぁ〜♪』
は?
良かった…?
え?
ひとが寂しく独り身満喫してるのが良かったって………
やっぱり鬼畜なの!!?←
なんだかルンルンした雰囲気を撒き散らしているドンヘさんに
『ドンヘさんは彼女が沢山いそうで良いですね。』
って思いっ切り皮肉を言ってみる。
途端に焦るドンヘさん。
『い…いないよ!!沢山なんていないよ!!』
おぉ。
この人、嘘がつけないんだろうなぁ…
『でも、彼女はいらっしゃるんですね?』
《沢山》のとこだけ否定されれば誰だって気が付くのに、発言した本人はすごく驚いた顔で固まってる。
『大丈夫ですよ。ドンヘさんに彼女がいるなんて言いふらしたりしませんので。』
だいたい興味もない。
と言ってしまいたかったけど、そこは控えてみる。
まぁ、もう会うこともないだろうし…。
とか思ってると、ズイっとドンヘさんを押しのけてヒョクチェさんが私の前に立つ。
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alexandrite_bbc(プロフ) - HARUさんはじめまして^^全作品読ませていただきました!占ツクからはもう離れてしまったのでしょうか、、、いつかまた更新されることを楽しみに待っております^^ (2019年12月5日 0時) (レス) id: 1875bc1f3a (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - とてもドキドキしながら読ませて頂いてます(//∇//)続きも楽しみにしています!! (2019年11月2日 5時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - 姫稀さん» ありがとうございます!!ずっと更新できていないんですが、こうやってコメントを頂けると頑張ろうって思えます!! (2018年9月19日 19時) (レス) id: 7152b2ed7f (このIDを非表示/違反報告)
姫稀(プロフ) - とても素敵な話で、読みながらドキドキしてしまいました。こんなシチュエーション最高 ヒロインちゃんとドンへがどうなるのか、めっちゃ気になります!!続きがとっても楽しみです♪ (2018年9月19日 9時) (携帯から) (レス) id: 674af9cd90 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます。そうなんです。まさかのお馬さん出てきました(笑)ヒョクのたまに『どうした!?』って言いたくなるところも可愛いですよねwww更新、頑張りますね!! (2015年6月22日 23時) (レス) id: f9eb079c21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HARU | 作成日時:2015年6月15日 12時