-10-EH ページ11
カツ…カツ…カツ…カツ
さっきからずっと同じ調子で隣から聞こえてくる音。
メイクをしてもらいながら、机を指で叩き続ける……ドンへ。
鏡越しの視線の先には、忙しそうに走り回るA。
１週間前、ドンへとAが食事に行く時に何があったかはお互いから聞いてて……
『接触禁止令』を律儀に守ってるドンヘは最高に機嫌が悪い。
ヌナたちの想像通り、ドンへが近付くのをやめた途端群がりだした男達。
もちろん俺は変わらず蹴散らすけど、それじゃぁ全然追いつかない勢いで。
例えば、こうやってメイクしてもらってる時間や撮影の間とか俺が動けない時を見計らってAに近付いてくる。
まぁ、相変わらずAは何も気が付いて無いけど(笑)
ほら。今も。
ガンっ!!
隣からさっきと比べ物にならない音が響いて、メイクヌナの手が止まる。
｢なっ、何!?どうしたの!?｣
｢…………ごめん。｣
バツが悪そうに謝るドンへ。
俺はヌナと鏡越しで目が合って、お互い苦笑いをする。
―――正直、ココまで我慢できるなんて思ってもなかった。
しかも、きちんと振られたって信じてるAは無駄に前向きで日々女としてのキラキラ度をあげている。
タダでさえ可愛かったAは何とかホイホイのように、次から次に男を魅了して。
くっだらない用事でやって来る下心全開の男どもを、なんの疑いも持たずに相手にしていて。
時折聞こえてくる、男とAの楽しそうに話す声が隣のドンへのイライラを増して行く。
｢はい。ドンへ、おしまい!!｣
そうヌナが言った途端に席を立って、さっさと楽屋を出ていくドンへ。
｢ねぇ……、これってまずくない??｣
メイクヌナが困った顔で俺に言う。
そうなんだよなぁ………
Aに触れられないドンへはすぐに自分の気持ちに気が付くと踏んでたのに、そうはならず……
ヤケをおこして、下手したらほかの女の子に手を出すんじゃ無いかってくらい。
―――そんな事させないけど。
｢はぁ……｣
｢頼むね……?｣
｢ん。まかせて!!｣
不安そうなヌナにそう言って、チラリとAを見れば寂しそうにドンへの出ていった扉を見つめていた。
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玲奈(プロフ) - HARUさん» ありがとうございます!!早速見てみます！ (2016年12月10日 0時) (
レス) id: e66615de2a (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - 玲奈さん» こんばんは。ありがとうございます。新しいお話はTwitterで素敵な絵を書かれている方の絵を元に書いたもので、その絵を知ってる方限定でパスを配布させていただいてるんです。よろしかったら詳しく呟いてますので@seohaomamaで検索下さい。 (2016年12月9日 22時) (レス) id: 4fc073db1c (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - こんばんは！HARUさんの作品をいつも楽しみにしてます!!新しく作られた作品が見たいのですがパスワードを教えて貰えないでしょうか？ (2016年12月9日 21時) (レス) id: e66615de2a (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - まーさん» ありがとうございます！！ (2016年11月15日 6時) (レス) id: 4fc073db1c (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - おーもしろかった！！またドンヘのお話待ってます！ (2016年11月14日 23時) (レス) id: e8aee3f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARU
| 作成日時：2016年10月28日 15時
