絶望のはじまり：(6) ページ8
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弓道部部室にて、
ツバサが何者かに襲われた。
Aが駆け付けた時には部室に鍵が掛かっていて、
弓道部部員である吉峰 ルイ、栗山 オモタと
その他数名が部室前で取り乱していた。
鍵当番だったオモタが
弓道場にある鍵を持って来て、
ルイに手渡し、彼が扉の鍵を開けた。
ツバサは息はしていたが
足を縛られ、口を糸で縫われた痛々しい姿をしていた。
彼は口からの出血が酷く、直ぐに保健室に運ばれて行った。
部屋は扉以外の侵入経路が見当たらず、
密室である。
Aはそれ等の情報をスマホに打ち込み、
内容を記憶するとポケットにしまった。
｢今の所はこれくらいか｣
(さて、捜査開始といこうか)
だが突如ピタッと石のように固まるA。
聞き覚えのある声が聞こえた気がして
ゆっくり後ろに振り返る。
｢Aさんッ！
是非ボクらと一緒に調査しませンか！？｣
「断る」
満面の笑みで彼女の手を取るシロウ。
Aは秒で誘いを一蹴し、掴まれた手を振り払った。
毎度毎度大袈裟に残念がる彼を無視して
Aは迚迷惑そうに眉を顰めた。
(何故彼等も此処にいるんだ)
こういった怪奇事件が大好物なシロウ。
彼に無理に連れてこられたであろう鬼城 キスケ。
この二人はオカルト部というヘンテコな
部活の部員であるため納得はできる。
本音を言うと来て欲しくはなかったが。
然し、何故今日転校してきたばかりの
ノブユキがいるのかAには理解できなかった。
｢今日来たばかりの転校生くんを
自分の我儘に巻き込むなんて…
常識知らずにも程があるんじゃないかい？｣
「おっと、誤解しないでください。
ノブユキくんは自ら入部を希望し、
オカルト部の仲間になりましたから
これは立派な部活動の一環です！」
エッヘンと胸を張る彼に心底呆れた。
こんなにも心躍る事件に
水を差されたくはない。
「……そうかい。
だが面白半分で調査しようとしているなら
即刻立ち去ってくれ。
特にシロウくん
キミの好奇心は私の手にも追えない。
身勝手に暴れて現場を荒らされたら
たまったものじゃない」
「お…おいおい、A
それは流石に言い過ぎだろ…」
シロウの肩を持つキスケを横目で見遣る。
こういう性格の人は
一度ハッキリ釘を刺しておかないと
後に後悔するケースが多いだけさ。
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蓮花 - 夢主タイプです！更新頑張ってください！ (2020年12月17日 7時) (
レス) id: ed23f405ff (このIDを非表示/違反報告)
焦げマシュ(プロフ) - 夢主の設定めっちゃ好きです！！これからも無理せず更新頑張ってくださいね！応援してます (2020年5月23日 23時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽空 | 作成日時：2019年10月21日 17時
