待望少女、始動：(2) ページ4
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今日も今日とて騒がしい教室。
その喧騒の合間で一人机に向い、
熱心にペンを動かすA。
(昨日見た
被害者と現場の状態は
明らかに異常だった...
でも、矢張り
肝心の証拠品がないと
動機や犯人を紐解くのは困難。
何か一つでも残ってたら良かったのに
こりゃ迷宮入りだね)
文字を綴っていた手を止め、
記入していたノート全体を
視界に入れる。
Aはこれまでに起きた
数々の事件の詳細を
ノートに書き込んでいたのだ。
すると、ドアが開き
担任の宮本 マサシが
とある青年を引き連れて入室した。
「お前らー、
静かにしろー...
突然だが、
このクラスに転校生が加わることになった」
彼は教卓の前に佇むと、
隣に立つ青年に顔を向け
自己紹介を促した。
青年はオドオドしながらも
強ばった口をゆっくり動かし始める。
一方Aは
そんなことは露知らず、
黙々と熟考しては
書き込みを続けていた。
「ど、どうも初めまして...
今日から転校してきた...
えっと...」
(まぁでも、裏掲示板から
過去に起きた事件の
現場写真は入手済みだし、
之から共通点やら
何やらを見つければ
糸口が見つかる可能性はある)
「え、えっと...
ノ、ノブユキと言います。
よろしくお願いします...」
何とか自己紹介を乗りきった
ノブユキは胸を撫で下ろす。
「よーし...
じゃあ、
お前らも適当に自己紹介してやれー...」
先生の言葉を合図に
一人一人個性的に名乗り上げていく。
然し一向に
ノートから離れないA。
その様子を
横目で見ていた白川 アンは
何時迄もノートに張り付いたまま
動かない彼女に痺れを切らし
隣席を軽く足で蹴った。
「ホラ、アンタもやりなよ」
思考を強制中断され、
やっと状況を理解したA。
残るは彼女と一、二人になっていた。
Aはタイミングを見て
ゆっくり起立し、答える。
「柳瀬川 Aだよ。
よろしくね」
「よ、よろしく...」
双方に目を合わせて受け答えすると
次の人の紹介に入った。
役目は終わりだと言わんばかりに
着席しAは書き込みを再開する。
その様子をノブユキは
不思議そうに見つめていた。
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蓮花 - 夢主タイプです！更新頑張ってください！ (2020年12月17日 7時) (
レス) id: ed23f405ff (このIDを非表示/違反報告)
焦げマシュ(プロフ) - 夢主の設定めっちゃ好きです！！これからも無理せず更新頑張ってくださいね！応援してます (2020年5月23日 23時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽空 | 作成日時：2019年10月21日 17時
