待望少女、始動：(1) ページ3
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翌日の早朝、
Aは一人で昨日の事件現場となった
空き教室を捜査していた。
先日は人集りが多かったため
事件現場の写真を撮るだけで精一杯。
勿論その場で調査なんて
教師が許すはずもなかった。
ので、Aは仕方なく一晩明けた早朝に
くまなく調べようと足を運んだのだ。
(んー、
やっぱり大抵の物は持ち出されてるか。
収穫なし、だな)
胸中で愚痴を吐きながら
面白くなさそうに肩を落とす。
「そこで一体
何をしているんですか」
「...これはこれは、生徒会長サン」
Aは愉快そうに口を歪め、
後ろに振り返った。
いつの間にか扉の前で仁王立ちしていた
生徒会長、黒木 フミは
彼女を一瞥すると
厳しい顔持ちで口を開く。
「貴女が何かに興味を持ったことについては
何も咎めません。
ですがこの事件は
生徒が興味本位で関与していいものではない。
早急に立ち去りなさい」
冷徹に言い捨てたフミ。
然しAは退く気配がなく
寧ろ笑みを深め、
やや挑発的な態度で告げる。
「生徒の安全を保証するのが
“学校”って物じゃァないのかい？
その筈なのに
そうあるべきなのに......
今まで起きてきた事件は
全て公にされず、
“放置されたまま”だ。
何故かなァ？
実際に登校を拒否する者も
現れたというのに
学校側は何も手をくださず、
証拠品を排除してハイ終わり......
こんな事、許されると思っているのかい？」
「......」
口を固く結ぶフミ。
「
態とらしく溜息を吐くとAは
床に放置していたカバンを肩に掛け、
フミの横を通り過ぎた。
だが、フミと一歩離れたところで止まり
背中合わせのまま口を開く。
「今回は、
但し、次また起こったら
現場を其の儘にしておいてね。
無能な大人の代わりに、
私が片付けるから」
そう言い残すと、
Aは足早に教室に向かっていった。
残されたフミは
只静かに、目を伏せていた。
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蓮花 - 夢主タイプです！更新頑張ってください！ (2020年12月17日 7時) (
レス) id: ed23f405ff (このIDを非表示/違反報告)
焦げマシュ(プロフ) - 夢主の設定めっちゃ好きです！！これからも無理せず更新頑張ってくださいね！応援してます (2020年5月23日 23時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽空 | 作成日時：2019年10月21日 17時
