絶望のはじまり：(12) ページ14
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「そうカッカしないでくれ給え。
私はキミを疑っているんじゃァないよ？
ただ、友人だからって
犯人でないとは限らないって話を＿＿」
「ちょ、Aさん、ストップストップ！」
詰め寄るAをノブユキが引き止めた。
「なんだいノブユキくん、いい所だったのに」と
ムッと口を尖らせる彼女を
「話がややこしくなっちゃうから…」と宥める。
そんな二人を後目に、気を取り直して
シロウが逆に誰が怪しいかオモタに問うと、
ツバサに女関係の問題があると打ち明けた。
「女関係…？」
「ほら、あいつモテるだろ？
それでいつも、女子の間で
いざこざが起きてるんだよ。
だから、ツバサを襲ったのは
女子の誰かなんじゃないかと思う…
十中八九そいつはないと思うけど」
オモタがまだノブユキに宥められていたAを
チラリと見遣るとシロウは「そうでしょうね〜」と
間延びした声で同意する。
「おいそれ本人に言うなよ！？」と
キスケが焦り、早口で忠告するや否や＿＿＿
「何か言ったかい？」
「い、いや何も！？
と、とにかく俺は関係ないからな！」
話を聞いていたかのように
タイミングよく此方を向いたAに戦慄し、
オモタは逃げるようにその場を後にした。
「行っちゃったね…」
「それで、彼から必要な情報は聞き出せたかい？」
「ええ、それなりに」
シロウがA達に説明しようとした時、
廊下にルイの姿を発見した。
Aもそれに気付き、またもや「シロウくん」と
彼を呼び止めるよう催促する。
「はいはい…
どうも〜、ルイくん」
「あっ、シロウくん、キスケくん…に、
Aさん…？」
物珍しい目でAを凝視するルイに
「そんなに異様かい？ 私が複数人といるのは」と
訝しげに尋ねると、慌てて首を横に振って否定した。
「いやっ、何でもないよ…」
「ふむ…」
「それより、ツバサはどうなったんだ？」
二人の間にキスケが慌てて割って入り話題を変える。
話によると、ツバサは病院で治療を受けているが
未だ意識は戻っていないらしい。
「そうか…」
「そういえば、
さっきオモタくんと何か話してたの？
すごい勢いで走っていったけど…」
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蓮花 - 夢主タイプです！更新頑張ってください！ (2020年12月17日 7時) (
レス) id: ed23f405ff (このIDを非表示/違反報告)
焦げマシュ(プロフ) - 夢主の設定めっちゃ好きです！！これからも無理せず更新頑張ってくださいね！応援してます (2020年5月23日 23時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽空 | 作成日時：2019年10月21日 17時
